イ・ジュノ、アリーナツアー『また会える日』最終公演 2PM楽曲も披露、ソロデビュー10周年に伝えたファンへの想い
次に披露したのは「I love you」。ギターの音色とジュノの歌声だけが会場に響く。暖色のライトが夕日のように感じられる、やわらかい時間だ。日本デビューするときに作った曲だと振り返りながら、10年前の自分はまだ幼くて可愛かったとコメント。そして「10周年に向かって今みたいに歌ったり踊ったりできるのは皆さんのおかげだと思う。皆さんのおかげで今僕はカッコ良くなりました」とはにかみながら、「これから僕は、どんな曲を作りながらどんな道を歩んでいくかはまだわからないけど、ずっといい人で、元気な身体と精神を持って、どんな形でも皆さんの前にいたいと思う。歌手としても、俳優としてでも、皆さんの前にいたい」「自分が考える基準が高くて、またすぐに新しいアルバムを作るとは言い切れないけど、期待して待っていてくれたら、かっこいい姿でまた戻ってきたい」と改めて10周年への思いを馳せ、応援してくれるファンに感謝の気持ちを伝えた。
そして2PMのメンバーであるJun. Kとニックンが駆けつけていることを明かすと、客席の二人にスポットライトが。ツアーグッズを持った二人の姿に、ファンからは「2PM」と歓声が上がり、ジュノも「一緒にパフォーマンスする?」と冗談交じりに二人を誘った。
バンドメンバーに調子はどうかとジュノが声をかけると、「Don’t tease me」を演奏。ジュノは笑顔で歌い、「僕も準備しましたよ」と期待を煽ると続いたのは「行かないで ~No No No~」だ。その後も2PMの「君がいれば」「THE LAST NIGHT」とサプライズで楽曲の一部を披露した。
そしてバンドの演奏とジュノの歌声がマッチした「キミの声」へ。爽やかなロックサウンドの「HEY YOU」では花道を走り抜けてメインステージに向かい、またセンターステージへ。安定した歌声を響かせながら、会場のファンを見渡していた。「SAY YES」では観客と一緒にジャンプしたり歌ったり、後半に差し掛かっても元気に会場を盛り上げる楽しそうな姿が印象的だった。ステージに戻ってきたジュノは白いTシャツにデニムジャケットという爽やかなルックに。「SET ME FREE」を服装の通り爽やかに、そして堂々と披露した。
MCでは新曲「Can I」のミュージックビデオについて触れ、リリースできた喜びを伝えた。中国語での歓声には中国語で答え、「愛してる」を日本語と韓国語でも伝えたり、大きな声で呼んだファンの近くへ行き直接声をかけたりとファンサービスも格別だった。コミュニケーションを大切にするジュノの姿に、温かい気持ちになったファンも多かっただろう。
「座ったままで大丈夫ですよ」と披露した次の曲は「Like a star」。会場いっぱいのペンライトを見て「星みたい」と言ったジュノを思い出させるような歌詞だった。落ち着いた雰囲気のまま、「Love Song」へ。宵の口のような照明にムードのある楽曲とジュノの優しい声が重なり、うっとりとするような雰囲気を作り上げる。「Zero Point」を歌う頃には照明も暗い青となり、ライトを浴びたステージ上のジュノが一層輝いて見えた。公演終盤に差し掛かってもジュノの歌声にはブレがなく、笑顔もそのままだ。
ついに本編の最終章へ。惜しむファンの声に「もう一回最初からやりますか?」と再び観客の歓声と元気を確認し、「DSMN」に入った。続いた「All Day」は、「DSMN」にさらなる力強さとスパイスを加えたようなパワーある楽曲。この曲を最後に持ってくるとは、ジュノの体力は計り知れない。汗をかきながらも、ガツンと最後を飾った。
アンコールではピアノの音色が聞こえると、ツアーグッズを身につけたジュノの姿が。「一緒に過ごした時間」を優しくも力のある声でしっとりと歌いあげ、ついにアンコールの時間が幕を開けた。
「今のことを忘れずに、記憶に残して、『また会える日』を願います」「そのためには、皆さんの元気が大事です。皆さんの体の元気、精神的な元気、いろいろ大事にして行ってください」と伝えたジュノ。多くの人との次の“また会える日”に思いを馳せた。そして10年前のジュノからの手書きの日本語メッセージがモニターに映ると、過去のツアー映像が流れる。涙を流しながら感謝を伝えている映像には顔を隠して恥ずかしがる様子も。「ジュノ10周年おめでとう!」という観客からのサプライズスローガンには、目を潤ませているように見えた。
「今の僕をお見せすることだけで頭がいっぱいだったけど、今の映像を見ながら、皆さんの歓声を聞きながら、10年間僕たちうまくやってきたなと感じました」「デビューの時から、今の瞬間まで僕と一緒にいてくれて本当にありがとうございます」と笑顔を見せたジュノ。最後に元気いっぱいに歌い始めたのは「Ice Cream」だ。愛嬌を織り交ぜながらクールな表情で歌って踊る、ジュノらしいステージだった。
これで終了と思いきや、8月23日にリリースしたばかりのSpecial Single「Can I」を披露。最後までフレッシュな姿で、歌とダンスを披露し観客を魅了した。
節目を迎え、改めて10年という長い日々を振り返ったジュノとHottest(2PMのファン)たち。10年という月日が経っても、その関係性は変わっていないこと、そしてこれからも続くことを感じさせるような時間だった。ジュノの言葉やツアーのタイトルの通り、“また会える日”を楽しみにしたい。
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