ICEx、フレッシュな魅力と可能性がぎゅっと詰まった初の単独ライブ 「僕たちの軌跡をお楽しみください!」
そして、山本がいよいよライブ後半に突入したことをアナウンス。さらに「みなさん、まだまだ盛り上がれますか? その調子で行きましょう!」と煽ると、EBiDANの「恋心」を披露することが告げられ、会場からは大きな歓声が沸き起こった。「恋心」の爽やかなポップサウンドに合わせ、メンバーが軽やかに歌い踊ると、ライブ後半に向けて会場の熱量がさらに高まっていく。続けて、可愛らしく洗練されたサウンドが特徴的なポップソング「テレパシー」(M!LK)をパフォーマンスすると、「My Buddy」(超特急)で再びメンバーが客席へ。各メンバーがCOOLerと至近距離で交流し、これまで応援し続けてくれたファンへの感謝の気持ちを最大級に表現した。
映像を挟み、ストリートファッションのような衣装に着替えたメンバーが、ルービックキューブを崩したかのような大きな箱のセットを用いてダンスパフォーマンスを披露。演技も一部含んだパフォーマンスは、ストリートダンスやロボットダンス風の振り付けなど、各メンバーのダンススキルの高さを実感できる数分間となった。
続いて、今回のライブのために作った一曲だという「Destiny」を初披露。疾走感のあるサウンドの中で、ファンへの感謝と夢を共に叶えていく決意が込められたかのような歌詞をエモーショナルに歌い上げ、会場の心を掴んでいった。
その後、本公演ラストのMCで、各メンバーからライブの感想や今後への想い、ファンへの心からの感謝の言葉が語られた。そして、志賀が「僕たちICExとCOOLerの未来が晴れやかになるように、この曲をお届けしたいと思います」と話すと、竹野が「次が最後の曲です。めっちゃ盛り上がってください!」と言って、思わず体を動かして踊り出したくなるような「Sunny Road」を披露し、公演本編を終了した。
アンコールのステージでは、2024年にグループの1st写真集が発売されることを発表。そのままメンバーが最後の楽曲を披露しようとしたタイミングで、メンバーも知らされていなかったというさらなるサプライズ発表があり、ICEx初の東名阪ツアーを2024年3月に開催することも告知された。次々と新たな展開を見せるICExの活動に、メンバーもファンも驚きと喜びを隠せない空気の中で、アンコール曲として「CANDY」を再びパフォーマンス。グループの魅力がギュッと凝縮されたステージを披露し、ICEx初の単独公演は盛況のうちに幕を閉じた。
まだデビュー前にも関わらず、多彩な魅力が詰まった表現力豊かなライブを披露したICEx。8人のメンバーは、MCのトークこそ少年らしくフレッシュだったが、ひとたび楽曲が始まれば、多くのファンの視線を集める完成度の高いパフォーマンスを行う表現者だと感じた。
平均年齢16歳のグループだからこそ、これからパフォーマンス面も含めて大きく成長していくだろう。今後のICExの活動に大きな期待を寄せたくなる公演だったように思う。
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