IMP.「CRUISIN’」でPINKEY.に誓った世界に羽ばたく覚悟 キャンプ、将来の自分への手紙……“7人でいる”という決意について
7月14日に滝沢秀明が設立、代表を務めるTOBEへの所属を発表したIMP.が、8月18日にデビューシングル「CRUISIN’」を世界同時配信した。
配信と共に公開されたMVは、グループカラ―のピンクを衣装やセット、小道具にふんだんに使った鮮やかな作品となっている。「I」「M」「P」の3つのアルファベットを表し、ファンネームであるPINKY.の意味も込められている小指を立てた振り付けから始まる歌い出しが印象的だ。メンバー一人ひとりが自らの指で顔にピンクのペイントをするシーンもそれぞれに個性が出ている。
ビビッドなピンクや、ピンクとの対比が映えるバイカラーのオレンジを背景にしたリップシーンの他にも、息の揃ったパフォーマンスが映える真っ白なセットのなかでのダンスシーンや、7人の“旅”の始まりを彷彿とさせるような空港のベンチで大きなキャリーケースや地図を持って歌うシーンなど、場面が目まぐるしく変わっていくMVだ。
松井奏の高く軽やかなボーカルパートの後に、鈴木大河と椿泰我の低音ボイスのラップパートなど、7人それぞれの個性が光る歌声のコントラストが楽しめる一曲となっている。曲の最初と1番のサビで歌われる〈同じ瞬間 同じ気持ちを〉という耳に残るフレーズは、2番では〈同じ瞬間 同じ願いを〉に、そして最後のサビでは〈同じ瞬間 同じ軌跡を〉と変わっていく。この部分からは、これからも変わらずにメンバー全員とファンが同じ時間を共有できることを祈るようなメッセージが感じられる。
全体を通して聴き心地のいい英語詞も多く、思わず体が動いてしまうようなアップテンポなサウンドも楽曲のキャッチーさを引き立てている。TikTokやYouTubeショートなど短い動画でどうやって視聴者の心を掴むかが流行の鍵となる現代で、イントロをなくし、サビから始まるというのも、この楽曲の大きな強みだと考えられる。イントロだけでなく間奏もほぼなく、ノンストップで駆け抜けていく疾走感、真似しやすい振り付けもあり、軽やかにバトンタッチして展開されていく彼らの歌声がさらに広がり、世界中で響いていく日も遠くないだろう。