世が世なら!!!、初のワンマンツアーで“バカ騒ぎ” ここまでの道のりに涙、ififと成功を喜び合ったファイナル公演
アンコールでは、「僕らの代名詞のこの曲を」と紹介して「下剋上、はじめました。」を再び。楽曲が終わっても、まだ終わりたくないといった名残惜しそうな様子で、それぞれこの日の思いを語っていった。思いがあふれて思わず涙がこぼれ、悔しそうな表情のメンバー。それを見てつられて泣くメンバー。客席からは「頑張って!」「負けないで!」というififの温かい声とともに、メンバーの言葉をまるで自分たちのことのように受け止めてすすり泣く声が会場に響いた。
大谷篤行「こうやってワンマンツアーができて、チケットも完売できて。これは全然簡単なことじゃなくて、ififのみんながいてくれたからできたこと。これで終わりじゃないし、2回目や3回目のツアーができたらもっといいし、もっと上を目指していきたい。みんなが来てくれることがうれしくて、この先の僕らの活動にもついてきてくれたらうれしいです」
添田陵輔「僕は小さい時に父親を亡くして、自分が家族にいい飯を食わせてやるんだと思って、プロになるため死ぬ気でサッカーをやっていました。でもやっぱり厳しい世界でプロにはなれず、どうしようと考えている時につばさレコーズの方からお誘いいただいて芸能界入りをしました。それまで僕の大切なものは家族だけでした。でもこの活動を始めて、大切なものが増えました。それはメンバー、そしてみんなです。言葉って不思議で、時には人の背中を押したり心の支えになるけど、使い方によってはたちの悪いものにもなる。歌詞の意味を考えながら歌って、その時の全力でみんなの背中を押せるようなアーティストになりたい。こんな僕ですが、よろしくお願いします」
中山清太郎「僕はこのファイナルをやり終えて、一番いいライブだったなって自分の中で思いました。足がつったのはめっちゃ悔しいけど。いつも陵輔がつりかけているのを見て、“俺は絶対つらない”と言ってたのに、つったらめちゃくちゃ辛かった(笑)。今までやって来たことに、悔いがないっていうか。ダンスや歌を頑張ってきて良かったなって、改めてめっちゃ感じました。メンバーとififが大好きなんで、これからもっと上に上がります!」
笠松正斗「ツアーを通して皆さんと過ごせる時間は、すごく幸せだなと思いました。だからこそ皆さんと1秒でも多く過ごせたらと思います。来年もツアーができるように、それに向けて6人で頑張っていくので応援よろしくお願いします。来年もまた、こうやって皆さんとの思い出が作れたらなと思います」
内藤五胤「まだ泣かないでください。ここで終わりじゃないですから。僕自身も辛いことがめっちゃあって、特に去年の夏は、ドギツイくらいキツかったし悔しかったし。不安で“来年の今頃は、俺たちどうなっているんだろう”って感じだったけど、まあビックリで。僕たちが辛い時期に僕たちを見つけてくださって、本当にありがとうございます。皆さんが思っている以上に僕ら6人は、皆さんのことが大好きなんです。だから一つ皆さんに言えることは、周りの声は気にしないでください。噂話も無視してください。自分の推しだけを信じてください。それとスパフル、マジで負けねえから! 僕がステージで泣くのは、スパフルを追い抜いた時だけです。ififが全員ボロ泣きになったら泣きますわ。僕たちのことを見ててください」
橋爪優真「こんなにたくさんの方が会場にパンパンに入ってくれて、3公演を無事に誰も怪我することなくステージに立てて。それが一番何よりもよかったなと思います。ここに来るまで、メンバー同士いろいろあって。取っ組み合いになりそうになったり、みんなで泣く日もあったけど、くだらないことをして怒られて笑っている僕らは、本当に世が世らしいなって。道を踏み外しそうになった時もメンバーが支えてくれて……言ってることとやってることが違う自分が出た時も支えてくれるのは、応援してくれる皆さん、そしてメンバーです。これが終わりじゃないし、ここからがスタートです。日々の壁を乗り越えるだけでもガムシャラに突き進んでいる僕ら6人を、どうかこれからも応援してください」
この日のライブから感じられたのは、今にも爆発しそうなエネルギーと、何かを起こしてくれそうな予感だ。“真面目型おふざけ集団”と名乗ってはいるものの、たゆまぬ努力と決して折れない心がなければ、あの実にハードでエンターテインメントに特化したステージは、絶対作れなかったはず。この日のライブが、それを証明していた。世が世にとってはここからが大本番。一度挫折を味わった者こそが持つ下剋上スピリットと雑草魂で、日本のエンターテインメントを塗り替える未来が見えたような気がした。
■セットリスト
01.Happy Birthday!!!
02.ウオー!サオー!
03.下剋上、はじめました。
04.Mo-Mo-No-ROCK
05.ダンスセクション
06.WinterPrince
07.いとしき世界
08.無理無理無理
09.はじめてのチュウ
10.乙男
11.無駄
12.鼓動のFighters
13.メダチタガリアン
EN1.カーテンコール
EN2.下剋上、はじめました。
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