BTS JUNG KOOK、初のソロシングル「Seven」に注目集まる 多彩な楽曲を表現するボーカリストとしての実力

 BTS・JUNG KOOKのソロ活動が本格的にスタートした。彼は7月14日、初のソロシングル『Seven (feat. Latto)』をリリース。同日には、アメリカ・ニューヨークのセントラルパークで始まった『2023Summer Concert Series』で、軽快なメロディが特徴のサマーソング「Seven」のパフォーマンスを初披露し、大きな話題を集めた。

 JUNG KOOKは歌とダンスの類まれなスキルで、BTSのパフォーマンスを全面的に支えてきた人物といっても過言ではない。どのような楽曲にも溶け込む甘くやわらかい歌声と、ときには3オクターブに達するほどの音域を自在に行き来する歌唱力、鍛え上げた体を活かした軸のブレることのないキレのあるダンスに、楽曲に合わせて最もふさわしい歌を届ける表現力。彼のパフォーマンス力は、これから本格化するソロ活動の中で大きく活かされることだろう。

 そんなJUNG KOOKは、これまでにもソロによる楽曲をいくつも発表してきた。ここで彼が過去に発表したソロ曲をいくつかピックアップし、歌に注目しながら振り返ってみたい。

 まず、JUNG KOOKのボーカルが大きく輝き、世界からも高い評価を受けたのがBTSのアルバム『LOVE YOURSELF 結 'Answer'』に収録された「Euphoria」だろう。

BTS (방탄소년단) 'Euphoria : Theme of LOVE YOURSELF 起 Wonder'

 2018年に発表された同楽曲は、恋に落ちた純粋な感情を、JUNG KOOKがハリのあるさわやかなボーカルで歌い上げた作品。当時、K-POP男性アイドルとしては初のSpotifyストリーミング再生数1億回を突破し、ビルボードにも最長期間のチャートインを達成するなど、世界中で大きな反響を呼んだ(※1)。

My Time

 そして、2020年にリリースした『MAP OF THE SOUL : 7』では「My Time」を収録。JUNG KOOKとBTSメンバーのRM、米国のプロデューサーであるSleep Deezなどが共同で制作した同楽曲は、15歳で練習生生活を始め、17歳でBTSとしてデビューして世界の音楽シーンを席巻した経験の中で、JUNG KOOKの内面に沸き起こった葛藤の気持ちや孤独感、見出した希望などを感じ取れる一曲だ。ヒップホップR&Bジャンルをベースとしたエモーショナルなサウンドの中で、誰にも言えない心のうちをそっと打ち明けるかのような切なげな歌声はリスナーの心を深く揺さぶる。

Jung Kook (정국) ‘Stay Alive (Prod. SUGA of BTS)’ Official MV | 7FATES: CHAKHO Soundtrack

 2022年には「My You」を発表したほか、SUGAがプロデュースした「Stay Alive (Prod. SUGA)」や「Dreamers」をリリース。グループ結成9周年のタイミングでリリースされた「My You」は、JUNG KOOKのARMY(ファンの呼称)への感謝と愛をたっぷりと感じ取れる楽曲となっており、アコースティックを基調としたサウンドの中で優しく語りかけるような歌声に、思わず目をつぶってじっくりと聴き入ってしまう魅力がある。

 また、時間軸が少し前後してしまうが、2月にリリースした「Stay Alive」はBTSとコラボしたHYBEオリジナルストーリー『7FATES: CHAKHO』のオリジナルサウンドトラックとして発表された。同楽曲はSUGAがプロデュースを手がけ、JUNG KOOKがボーカルを務めるという、ARMYにとっては嬉しいコラボレーションが実現。『7FATES: CHAKHO』のストーリーと雰囲気にふさわしい、夢幻的で勇壮な空気をまとったポップバラードに仕上がっている。何かに祈り、願うかのようなJUNG KOOKの儚げな歌声が印象深い作品となっている。

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