エリック・クラプトン、両A面7インチアナログシングルリリース 収録曲「How Could We Know」MV公開も
エリック・クラプトンが、<Bushbranch/Surfdog Record>より両A面の7インチアナログシングル『Moon River/How Could We Know』をリリースした。
同シングルには、生前のジェフ・ベックと共にレコーディングし、5月12日にデジタルリリースしていた「Moon River」に加え、新曲「How Could We Know」を収録。同時に、「How Could We Know」の配信もスタート。日本時間の7月14日23時にはMVが公開される。
同楽曲は、シンガーソングライターのジュディス・ヒル、シンガーソングライター兼プロデューサーのサイモン・クライミー、ジャズギタリストのダニエル・サンティアゴをフィーチャー。ボーカルはジュディスとサイモンが担当した。愛する人との別れと、その悲しみを乗り越えたあとに訪れる再生を歌う曲で、<川の流れは誰も変えることはできない>や<時間が君を癒し新しい希望を見出す手助けをしてくれるだろう>といった歌詞は、ジェフの死を悼む気持ちを重ねているようでもある。
サイモンと共にこの曲を綴ったデニス・モーガンは、2004年に非営利財団 ナッシュヴィル・ソングライターズ・ファウンデーションの殿堂入りを果たしたベテランのソングライターであり、同じくサイモンとのコンビで手掛けたアレサ・フランクリン&ジョージ・マイケルの「I Knew You Were Waiting(For Me)」(邦題「愛のおとずれ」)を始め、多数のアーティストに楽曲を提供。エリックとも過去に、アルバム『レプタイル』などでコラボしている。
また、5月22日、23日には、ジェフの追悼コンサート『ザ・トリビュート・トゥ・ジェフ・ベック』が、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催された。同コンサートは、エリックとジェフの妻サンドラ・ベックが主催し、ロッド・スチュワート、ロニー・ウッド(ザ・ローリング・ストーンズ)、ビリー・ギボンズ(ZZトップ)、ジョー・ペリー(エアロスミス)、イメルダ・メイ、ジョニー・デップ、ゲイリー・クラーク・ジュニア、デレク・トラックス、スーザン・テデスキ、サプライズ参加となったカーク・ハメット(メタリカ)らが出演した。
ジェフ自身の楽曲のほか、彼が愛したエルモア・ジェイムスやマディ・ウォーターズといったブルースアーティストたちの名曲を演奏して、敬意を表明。両日共フィナーレを飾ったのは、全出演者でジャムしたフレディ・キングの「Going Down」。続いて、フランス人アニメーション作家兼イラストレーターのネヴィル・ベルナールが監督した「Moon River」のMVが、スクリーンに映し出された。
なお、9月にはエリック・クラプトンが主催する『クロスローズ・ギター・フェスティバル』がロサンゼルスにて行なわれる。
■リリース情報
『Moon River/How Could We Know』
両A面7インチ アナログシングル 2023年7月14日発売
A面:エリック・クラプトン・アンド・ジェフ・ベック「Moon River」
エリック・クラプトン:ギター&ボーカル
ジェフ・ベック:エレクトリック・ギター
A面:エリック・クラプトン・フィーチャリング・ジュディス・ヒル、サイモン・クライミー、ダニエル・サンティアゴ「How Could We Know」
エリック・クラプトン:アコースティック・ギター
ダニエル・サンティアゴ:アコースティック・ギター
ジュディス・ヒル:ボーカル
サイモン・クライミー:ボーカル