乃木坂46『真夏の全国ツアー』で進める地方開拓 金川紗耶、久保史緒里ら筆頭にマイルストーンを築いた歴史を振り返る
そうした開拓がすでに成功しているのが、ツアーではお馴染みの宮城である。JR東日本の全面協力で、宮城公演の前後には仙台駅構内が乃木坂46一色になる。その象徴と言えるのが、毎度掲出されている仙台駅の大型フラッグだ。地元民には“ステンドグラス前”として待ち合わせに使われることの多い場所で、“東北の玄関口”とも呼ばれる仙台駅の最も目立つ場所に掲げられるのは意義深いことである。これらの正式なアナウンスはまだだが、さらに今年は宮城公演にあわせて、東京〜仙台間で東北新幹線の車内アナウンスをメンバーが担当することが発表になっている。
ここまで宮城を乃木坂46と縁深い場所にしたのは、宮城出身の久保の功績が大きい。銘菓「萩の月」で知られる「菓匠三全」のTVCMに出演していることをはじめ、生粋の東北楽天ゴールデンイーグルスファンで知られる久保は、今年4月に楽天モバイルパーク宮城にて担当したセレモニアルピッチのほか、始球式も務めている。昨日7月8日には『大好き♡東北 定禅寺しゃべり亭』『2023 プロ野球 「楽天」対「ソフトバンク」』(NHK総合/東北地方)に出演。最近ではサンドウィッチマンとも「ちゃんくぼ」と呼ばれるほどに交友関係を広げ……と、挙げ始めるとキリがないほどに、個人として宮城に密着した活動を続けている。金川と久保に共通して感じるのは、地元への真っすぐな愛。北海道公演開催直前に、金川がモデルを務める雑誌『Ray』で初の単独表紙を飾ったこと、また現在『どうする家康』(NHK総合)で久保が俳優として大成しているそれぞれの姿は、地元民からすれば誇りとして映っているはずだ。
そして今回、乃木坂46が初めてライブを行う沖縄。実は『乃木坂工事中』では、2019年3月に「罰ポイント精算 沖縄ツアー」として訪れており、パッケージ化もされている。与田祐希が「猛毒ハブ退治」という過酷なロケを行い、“ハブハンター”として覚醒した名企画だ。
乃木坂46には沖縄出身の伊藤理々杏がいる。8月23日リリースの33rdシングルで、10作ぶりの選抜復帰となったメンバーで、伊藤にとっては絶好のタイミングでの凱旋公演と言える。当然、ラジオやライブ配信では、自然と沖縄公演の話題となっているが、ライブが開催される沖縄アリーナは2021年2月に竣工した新しい会場で、伊藤もまだ行ったことのない場所だという。乃木坂46としてこれから再び新たな思い出を作っていくチャンスであり、ただただ台風が来ないことを祈るのみだ(『乃木坂お試し中』〈TBSチャンネル1〉での沖縄ロケが台風で中止になってしまったばかり)。
今年もまたバナナマンがツアーに潜入するのであれば、番組ロケも兼ねて沖縄なのではと誰もが思い描くだろうが、彼らは8月3日から6日まで単独ライブ『bananaman live 2023 O』の開催が控えており、沖縄公演の7月22日、23日は稽古の真っ只中だろう。潜入が単独ライブ終了後の、宮城もしくは神宮となるのか、それとも多忙の合間を塗って沖縄ロケ敢行となるのかにも注目だ。
乃木坂46は新潟を含む北陸、甲信越地方、『真夏の全国ツアー』では未開の地である四国地方での開催も望まれており、グループの開拓すべき地はまだまだある。
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