乃木坂46 井上和が初の表題曲センター、5期生の躍進を示す重要な作品に? 33rdシングルフォーメーションを徹底分析

 乃木坂46が8月23日にリリースする33rdシングルの選抜メンバーが、6月25日深夜放送の『乃木坂工事中』(テレビ東京系)にて発表となった。

 今作は、3期生、4期生、5期生のみの編成で初めてリリースされた、久保史緒里、山下美月ダブルセンターの32ndシングル『人は夢を二度見る』から約5カ月ぶりとなる作品。グループは、7月1日より『乃木坂46 真夏の全国ツアー2023』をスタートさせる。シングルのリリース日は、ツアーファイナルとなる明治神宮野球場4DAYS(8月25〜28日)の直前というタイミング。選抜発表の時期も含めて、これは昨夏リリースとなった30thシングル『好きというのはロックだぜ!』のスケジュールと酷似しており、ツアー初日となる北海道公演で、昨年と同様に新曲が初披露という可能性も大いにあり得るだろう。

井上和が満を持して乃木坂46のセンターに

 この夏を彩る新シングルのセンターを務めるのは、井上和。表題曲のセンターは初となるが、近年の乃木坂46を見つめてきたファンであれば「満を持して」という思いを抱くはずだ。今年2月1日にグループ加入から1年を迎えた5期生。そのビジュアルとスタイルのよさから当時大きな話題を呼んだプロフィール動画の公開をはじめ、初の5期生楽曲「絶望の一秒前」でのセンターと、多くの場面で5期生11人の先頭を走ってきたのが井上だった。

乃木坂46『絶望の一秒前』

 ライブでのパフォーマンス力の高さは『乃木坂工事中』にて先輩メンバーやスタッフ陣からも太鼓判を押され、『超・乃木坂スター誕生!』(日本テレビ系)では次々と課せられたハードルを悠々と越えていく。今年2月に開催された『乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE』の5期生ライブでは「Route 246」「僕だけの光」といった楽曲でセンターに立ち、MCを含めた堂々とした姿は貫禄すら感じさせるほどだった。前作「人は夢を二度見る」では、久保と山下のあいだに見える2列目センターという、いわゆる“裏センター”に。音楽番組でもカメラに抜かれることが多く、今振り返ると今作への布石とも言えるポジションだった。

 ただ、井上は加入当初から向上心と謙虚さが混在しているようなメンバーだった。センターに決まった直後のインタビューでも、井上は前作での後悔と不安を滲ませている。だが、そこから井上は「だからこそ頑張らなきゃいけないし、今すぐにじゃなくても自信を持ってそこに立っていられる人にはなりたい」と自身を奮い立たせるようにして、真っ直ぐな視線を向ける。井上が見据えるのは、乃木坂46の未来。5期生の先陣を切っていた少女は、1年半にして誰もが頷く、乃木坂46の先頭に立つ存在となったのだ。

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