堂本光一、舞台を通じて後輩に与えてきたもの 『Endless SHOCK』『DREAM BOYS』キャスティングから伝わる想い

 KinKi Kids 堂本光一にとって舞台は作品を上演すること以上に、キャストたちの「人生の交差点」を作っているように感じる。6月26日放送のラジオ番組『KinKi Kidsどんなもんヤ!』(文化放送)では、9月に上演される舞台『DREAM BOYS』にSnow Manの渡辺翔太とSixTONESの森本慎太郎をキャスティングした理由を語る場面があった。

 『DREAM BOYS』は、ボクシングを通じてライバル関係にある主人公とチャンプ(元チャンピオン)の友情を描く舞台。2004年に滝沢秀明が初演を務めて以降、KAT-TUN、関ジャニ∞、Kis-My-Ft2、King & Princeをはじめとした錚々たるメンバーで、代々受け継がれてきたジャニーズ伝統の舞台のひとつだ。直近の2021年〜2022年公演はSexy Zoneの菊池風磨が主演を、SixTONESの田中樹がチャンプ役をそれぞれ務め、そのタスキが渡辺、森本に渡る形となる。

 もともとジャニーズJr.時代に『DREAM BOYS』に出演していた経験がある渡辺と森本。それゆえに堂本からのオファーがあった際には不安のほうが勝り、一度は断ったと伝えられている。しかし、堂本は「風磨と樹のあとの『DREAM BOYS』だからこそ、渡辺と森本がいいと思う。渡辺と森本以外、考えられない」と説得してくれたと森本。渡辺も「相手が慎太郎だということも聞いたので、だったら楽しくできるかなと思って、スイッチを切り替えた」と続けた(※1)。

 菊池&田中もそうだったが、渡辺&森本もプライベートでも仲がいいことで知られている。加えて、Snow ManとSixTONESは同時CDデビューを果たした2組。お互いをよきライバルとして意識している部分もある。主人公とチャンプの関係性と自然にリンクできると踏まえると、たしかに今の2人以外考えられないとした堂本の考えにも納得だ。といいつつ堂本は、ラジオで2人をキャスティングした理由について「『ジャニーズWeb』のアーティスト欄をバーッて、“誰がこの『DREAM BOYS』に合うやろか”というのを見て(笑)。『DREAM BOYS』ってボクシングの話だから、体格に差がありすぎると困っちゃうんですよ。“いやいや、階級違うやん”って! だから、だいたい身長が同じぐらいでっていうのが理想なんですよね」とライトに語って笑いを誘う。

 しかし、その後に続けた「“あ~、舞台って面白いなぁ”っていう声をね、この2人から引き出したいなっていう思いが強くなったっていうのもありますね、自分の中でね」という言葉に、堂本の舞台にかける熱い気持ちを感じた。「一人ひとりが自信になって、それぞれの場所に戻ったときも、その経験が肥やしとなって、輝いてくれるようになってくれるのが、自分としては一番嬉しいことなので、みんなのことを応援したい」とは、堂本がこの日続けて舞台『SHOCK』シリーズについて語った場面。

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