KICK THE CAN CREW、3人だからこそ成り立つ曲作り 『みんなのうた』書き下ろし曲制作から“互いへの憧れ”まで語る
アニメーションとの相乗効果
――曲ができ上がって、『みんなのうた』のアニメーションが完成しての印象はどんな感じでしたか?
KREVA:アニメを観て、めちゃくちゃいいなと思いましたね。リズムが良くて、一気にわかりやすくなった。お互いに憧れてる感じがわかりにくいかなって思ってたけど、絵がついたことでものすごくわかりやすくなってたし、より好きになれる気がしました。
――絵柄も含めて芸術性が高いですよね。
KREVA:本当にそうですよね。姫田真武さんという方が描いてるんですけど、一つひとつ描いてるんで、すごく時間がかかるんですよ。最初はラフなものしか見れなかったんだけど、その時点でもめちゃくちゃいいなと思いました。
LITTLE:俺ね、Instagramで(姫田さんと)話したよ。
KREVA:本当?
――どういう話をされたんですか?
LITTLE:姫田さんって、『おかあさんといっしょ』ですごく活躍されてる方で。「他の作品もすごく好きだったから、ご一緒できてよかったです」って言ったのね。そしたら「小さい頃から聴いてたKICKさんとやらせてもらってよかったです、ありがとうございます」と言ってくれて。
――LITTLEさん、前から知っていらっしゃったんですか?
LITTLE:子どもと一緒に『おかあさんといっしょ』を観ていたんですよ。で、およよ(「おたすけ!およよマン」)の絵の人だ、って。
――この「カメとピューマとフラミンゴ」って、今のKICK THE CAN CREWにとってどんな位置づけの曲になりそうですか?
KREVA:どうですかね。次に取り組んでいる曲も、依頼されて、結構キャラが決まっている曲だったし。そういうのが増えてくるんですかね。3人で定期的に集まっているわけではないので、そういうお題を振られるのは悪くはないなとは思いますね。
――グループのこの先についてはどんな風に考えていますか?
KREVA:こういう風に話をいただいて「こういうこともできるんだ」って思ったり、ライブに呼ばれて「こういう人たちも俺らの曲を知ってるのか」って思うようなこともあるのでで。全部やるわけじゃないと思いますけど、依頼された仕事を楽しんでやりながら、やりたいことが見つかったらやるっていう感じかな。いろんなことを無理してやる必要はないかなっていう気もするので。そうできたらいいですね。
「KREVAのいいところは、きちんとイジってくれる(笑)」(MCU)
――ちなみに「カメとピューマとフラミンゴ」はそれぞれが他の動物に憧れているという設定の曲ですが、KREVAさん、MCUさん、LITTLEさん、それぞれが他の2人に憧れているところとか、これはやめてほしいとか直してほしいと思ってる部分があれば、教えてもらえますか?
KREVA:そうだなあ、LITTLEは韻踏むのが上手いんで、そこですね。遅刻ばっかりするから、そこはやめてほしいですけどね。雄志くんは最近のライブ、マジでやめたほうがいいんじゃないの? っていうぐらい間違えまくってたので、それはやめてほしい。いいところは……なんだろう、ファミコンのカセットをいっぱい持ってる(笑)。
MCU:集めてきた甲斐があった(笑)。
KREVA:でも、特にゲームが上手いとかでもないんだよね。あと、聞いてないのにいちいちソフトの裏技とか教えてくるのはやめてほしい。
MCU:ごめん(笑)。
――MCUさんからはどうでしょう? LITTLEさんとKREVAさんについて。
MCU:LITTLEくんはですね、義理堅いというか。誘われたら大体断らないんですよ。昔から仲が良い人はいまだに仲が良い。その義理人情が素晴らしい。
KREVA:たしかにね。
MCU:嫌いなところ、直してほしいところはないです。で、KREVAのいいところは、こういう取材とかライブとかで、きちんとイジってくれる(笑)。わかってるというかね。他の人がイジると、ほんとムカつくんですよ。で、2人でいるとすげえ優しかったりする。そこがいいところでもあり、ちょっとむかつくところ(笑)。
KREVA:ははは! 普段言わないくせに。
MCU:あと機材いっぱい持ってる。
KREVA:カセットに対抗してくるじゃん(笑)。俺ももっと内面で褒めればよかった。悪かったよ。
――最後、LITTLEさんからKREVAさんとMCUさんについてはどうでしょう?
LITTLE:KREVAは音楽的にいろいろやってくれるし、そのおかげでKICKのレコーディングの期間に入ると自分がラップ上手くなったなって思える。そういう導いてくれる感じがすごく助かるな。直してほしいところはない。KREVA:よし。
LITTLE:あとは高い機材持ってる(笑)。雄志くんはねえ、怒んないよね。優しいところですね。
KREVA:古いゲームいっぱい持ってるしな。あんまり上手くないところもいい。「好きこそものの上手なれ」じゃないんだよね。
LITTLE:そうだねえ。
MCU:いやいや、好きだし上手いんだよ。そこまで見せてないだけ。
KREVA:手加減してくれるってことですかね。前に沖縄でライブやったとき、外に遊びに行けないからみんなで雄志くんが持ってきたゲームをやったんですよ。でも、全然差がなかった(笑)。
LITTLE:普通、持ち主って強いはずだよね。
KREVA:そうそう。でもアドバンテージがないんだもん。熊井吾郎も含めてトントンで、すげえいい試合だった。
MCU:そこはね、手加減しないと。あと、ゲーム下手って言われるのは営業妨害だからね(笑)。ここ(リアルサウンド)でゲーム連載やってるんだから!(※1)
※1:https://realsound.jp/tag/gameyokocho8
<衣装協力>
・KREVA
ANTOSTOKIO (antostokio.com)
ANEI (JOYEUX/03-4361-4464)
New Balance (0120-85-7120)
・MCU
semoh (Bureau Ueyama/03-6451-0705)
Peace and After (BROTHERHOOD CORPORATION/press@peaceandafter.jp)
PONY®︎ (ADONUST/03-5456-5821)
・LITTLE
MYne (THE PHARCYDE/070-6660-0692)
Cookman (BUDDYZ/03-5721-9951)
MAISON Birth (JOYEUX/03-4361-4464)
■リリース情報
KICK THE CAN CREW
「カメとピューマとフラミンゴ」
5月24日(水)配信
ダウンロード/ストリーミング
https://jvcmusic.lnk.to/TurtlePumaFlamingo
■ライブ情報
『KREVA CONCERT TOUR 2023「NO REASON」』
7月2日(日)大阪 Zepp Osaka Bayside
7月9日(日)神奈川 KT Zepp Yokohama
9月15日(金)日本武道館 <追加公演>
KICK THE CAN CREW
9月10日(日)『SORAON』北海道・新十津川町