GANG PARADE THE LAST ROAD Vol.2:ナルハワールド「きっと一生の思い出で宝物」 WACKで見つけた自分、見つめる“違う世界”

GANG PARADE ラスト連載:ナルハワールド

 2026年、GANG PARADEは解散する。その事実を前にして、彼女たちは今何を思うのか――。「信じたくない」といまだに思っているかもしれない。もうずっと前から終わりを覚悟していたと思っているかもしれない。あるいは、ただ静かに、胸の奥に何かが積もっていくのを感じているだけかもしれない。その最後の心の機微をリアルサウンドは全力でキャッチしようと思う。最初で最後のGANG PARADEメンバーのソロインタビュー連載をここに始める。撮影のために、メンバーにはいちばんお気に入りの衣装、いちばん思い出深い衣装をそれぞれに選んでもらった。インタビューの最後には、GANG PARADEの衣装をすべて手がけてきた外林健太のコメントも掲載する。最後の道を歩く11人の声、思いをここに刻んでいこうと思う。

 第2回目に登場するのは、ナルハワールド。彼女の名前には、世界が宿っている。ナルハワールド――この名前を授かった時のこともこのインタビューで回想してくれたが、今となってはこの名前以外は考えられないとさえ思う。

 彼女が作詞した楽曲「Wonderful World」には、こんな歌詞がある。〈自分らしくなれ/無限の才能信じよう〉まさにナルハワールドという人、そのものである。メジャーデビュー直後の慌ただしい日々も、グループの分裂も、自身の活動休止も、再始動も、そして解散も――。何度揺れても、GANG PARADEにあり続けた。それは意地でも根性でもなく、ここが自分が決めた生きる世界だったからなのだろう。まわりの目を気にして、いつの日にか縮こまってしまうようになった自分。それを変えたくて、彼女はWACKの門を叩いた。アイドルになりたかったからではない。WACKが好きで、WACKに入りたかった。ただそれだけだったのだ。でも、その“ただそれだけ”が、彼女のGANG PARADEで過ごした7年間の時間を作った。“ただそれだけ”のことに宿った意志と覚悟が何よりも強かったのだ。最初からちゃんと自分を背負い、GANG PARADEを背負い、遊び人(ファンの呼称)を背負い、そしてWACKを背負うと決めた人だったのだと、あらためて思う。

 これまで何度もリアルサウンドはGANG PARADEにインタビューをさせてもらってきたが、ナルハとここまでしっかり対話をしたのは、初めてのことである。過去最大に自分のことを話してくれたインタビューになったと思う。自身の歩みと彼女がGANG PARADEで過ごした7年間を振り返る時、その声はどこまでも穏やかだった。それが、どれだけ濃く、どれだけ満たされた時間だったかを、何より雄弁に物語っていた。(編集部)

小っちゃい頃はひょうきんというか、自由でした。親にも「自由人」と言われて

――誕生日は11月5日。生まれた時からずっと埼玉県?

ナルハワールド(以下、ナルハ):そうです。埼玉にしかいたことがないです。

――ご兄弟は?

ナルハ:お姉ちゃんがひとりと弟がひとり、私は3人の真ん中です。家族全員仲がよくて、この前、弟の誕生日にみんなでごはんを食べに行って、カラオケにも行きました。

――ナルハさんはカラオケで何を歌うんですか? ギャンパレ?

ナルハ:ギャンパレは歌わないです(笑)。さすがに恥ずかしいので。カラオケはお姉ちゃんとふたりで歌うことが多いです。HoneyWorksさんの曲を昔よく一緒に聴いていたので、「懐かしいね」って言いながら一緒に歌ったりして。

――生まれてから最初の記憶は?

ナルハ:幼稚園に入る前に行ってた、幼稚園に入る前の幼稚園みたいな、人に慣れるみたいな会に参加していた時の記憶ですかね。

――慣らし保育みたいな。

ナルハ:そうだと思います。そこにサンタさんがきたのをすごく覚えています。あと、小っちゃい頃からいろんな習い事をさせてもらってました。

――どんな習い事をしていました?

ナルハ:いちばん長いのは、小学校6年間のピアノです。あとは体操、英会話、漢字とか。いちばんできるようになったのは、ピアノかな? でも、楽譜を読めるようにならなくて。先生が弾いてくれる手を見て覚えてたので、記憶力は高まりました(笑)。それはギャンパレでも活かされてるかもしれないです。体操も体力がついたので、活かされてると思います。

――運動は得意なんですか?

ナルハ:そんなに得意じゃなかったんですけど、中学の時に部活で卓球部に入ったことがありました。「そんなに運動っぽくないだろうなあ」と思って入ったら、めちゃめちゃ走らされて(笑)。だけど、そこで少し運動ができるようになったかもしれないです。入る前は、50メートル走が10秒台だったので。

――小さい頃はどんな女の子でした?

ナルハ:小っちゃい頃はひょうきんというか、自由でした。親にも「自由人」と言われていて、カメラを向けられると変顔をしたりとか。変なことばっかりやってたみたいです。

――いつから今みたいに大人しくなったんですかね。

ナルハ:私も「いつからこんな変わったんだろう?」って、思います(笑)。うーん……大人になるにしたがってまわりを気にしだしたのかもしれないです。

――なんでしょうね、「変顔すると『プリキュア』になれない」と思ったとか?

ナルハ:そうではない気がします(笑)。でも、『プリキュア』(テレビ朝日系)が好きなのは、今も昔も変わってないです。『プリキュア』に限らずですけど、キャラクターになれる衣装みたいなやつがあるじゃないですか。小さい頃にそれを買ってもらえなくて、それを大人になってもずっと引きずってて。ファンクラブ限定ツアーで自分で衣装をプロデュースする総選挙(『ギャンパレ衣装総選挙』)をやった時に『プリキュア』っぽい衣装を作っていただいたりしましたね。今でも『プリキュア』になりたいです。『プリキュア』はかっこいいし、かわいいし、何事にも一生懸命で、すごくキラキラしてる感じが好きで。「ああなりたい」と思う人がきっといっぱいいるんだと思います。セリフの言葉もすごく刺さるんですよ。小っちゃい頃は「かわいい!」という憧れだったかもしれないけど、今は「こういう気持ち、大事だったなあ」とか思い出して、初心に戻ることができるというか。「頑張らなきゃ!」っていう力を今でももらえています。

――プリキュア以外に、小っちゃい頃に夢中になっていたことは?

ナルハ:何でしょうね。自由人だったので、いろんなことをやるタイプではあったんですけど……「これが好き」というよりも、「やりたいことがたくさんあった」ということなのかもしれないです。

――苦手なことはありました?

ナルハ:苦手なことも特になかったですね。「これがイヤだ」と思うものはなくて。反対に“好き”に関しては、甘いものが好きなのは小さい頃からずっとです。

――昔からずっと主食はチョコレート?

ナルハ:はい。小っちゃい頃の誕生日ケーキが動物の顔みたいなケーキで、それをめっちゃ1人で食べた記憶があります。熊だったかな? そういう顔系とかって「食べれない~」ってなる子がいますけど、私は顔面から食べてました。

――(笑)。

ナルハ:残酷な食べ方をするタイプでしたね。お姉ちゃんはそういうことができないタイプで、「食べれないよ~」って言うようなかわいい女の子だったんですけど、私は食欲が勝ってたんだと思います。

――コンビニスイーツもよくチェックしていますよね?

ナルハ:はい。新作を見つけると買っちゃいます。

――ケーキ屋さん、パティシエとかに憧れたことは?

ナルハ:小っちゃい頃は「ケーキ屋さんになりたい」と思ってました。お菓子を作ることも好きではあったので。今でもお菓子を作るのは好きなので「仕事にできたらいいなあ」と思うことはあるんですけど、それと同じくらい「好きなものを仕事にしてしまってもいいのかな?」という気持ちもあって。好きなものは、ただ“好き”っていうだけでいいのかもしれないと考えたりしています。

――ギャンパレのスイーツクイーン?

ナルハ:ユアさん(ユメノユア)も甘いものをめっちゃ食べるタイプですよ。

――楽屋とかでユアさんと奪い合ったりするんですか?

ナルハ:それはないです(笑)。ユアさん、譲ってくださるので。甘いものがあると「ナルハいる?」ってメンバーが言ってくれて、私に選ばせてくれます。みんな優しいです。

――洋菓子派ですか? 和菓子派ですか?

ナルハ:どっちも大好きです。和菓子はようかんが好きです。一時期すごくハマって、一口ようかんの大容量のパックを買って、ひとりで全部食べてました。

――苦手な食べ物はありますか。

ナルハ:お肉が食べられなくて。お肉以外だったら、結構何でも食べられます。

――打ち上げが焼肉のグループって多いですけど、ギャンパレはどうしているんですか?

ナルハ:ギャンパレのメンバーも好き嫌いがいろいろあるんですよ。みんな、苦手な食べ物がある人に優しいです。ミキ(ヤママチミキ)は野菜を食べられないので、「ここの店はやめよう」とか。だから、いつも食べ放題みたいなお店になります。ギャンパレは人数が多くて好きな食べ物がバラバラだから、「みんなが好きなものを食べられるのは、食べ放題でしょ」って。

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