二宮和也、“理想の上司”として名前を挙げたことも 滝沢秀明への変わらぬまなざし

 二宮と滝沢は、ジャニーズ事務所に1年違いで入所した同世代。いわゆる「ジャニーズJr.黄金期」と呼ばれる時期を共に過ごしてきた。滝沢は、ジャニーズ事務所の合宿所で相葉雅紀、松本潤、そして二宮と一緒に生活をしていた時期もあり、「思い出といったらお風呂の取り合い」なんて思い出話を雑誌のインタビューで答えていたことも。また、ラジオ『タッキーの滝沢電波城』(ニッポン放送)の2016年1月9日放送回では、当時の楽屋事情を振り返り「静かだったのは嵐のニノ。ずっとボーッとしてたね相葉ちゃんとニノは。虫のようにボーッとしてました。人形じゃないかぐらいに動かない」と笑っていたのを思い出す。

 そんな同じ釜の飯を食う仲であった滝沢と嵐のメンバーが、2017年3月には『VS嵐』(フジテレビ系)で共演したことも。当時を振り返り、二宮と相葉が滝沢にプロレス技をよくかけられる、弟的な立場であったと語られるシーンもあった。また、入所順でいえば、大野智が滝沢よりも先輩にあたるのだが、このメンバーで食事に行くなら支払いは「タッキーです!」と二宮が即答し、笑いを誘う場面も。そして「年次とか歳とかいろいろあるんだけど、タッキーは1個上のカリスマにいるから」と続けていたのが印象的だった。

 滝沢は早期からジャニーズJr.のリーダーを務め、タッキー&翼としてCDデビュー後も数々の舞台の座長として多くの後輩たちの面倒を見てきた。きっと二宮は、そんな滝沢の背中を静かに見つめてきたのだろう。だからだろうか、2018年4月、二宮が情報番組『ビビット』(TBS系)にVTR出演した際に「ジャニーズの先輩で上司にするなら?」という質問に「圧倒的にタッキーですね」とも答えていたのは。敵わない兄のようでいて、憧れる上司のようでいて、同じ時代を過ごしてきた戦友のようで……そんな滝沢が歌っていた曲を聴いて恋と愛の違いについて「なるほど」と思ったのも納得だ。

 2018年末に惜しまれながらも表舞台を退いた滝沢。2022年には、ジャニーズ事務所からも退社し、現在では新たな道へと進んでいる。それでも、二宮がこうしてラジオで名前を出していくところを見ると、今も変わらず滝沢のことを兄貴分として慕っているのだろうと思える。

 かつて、Webに対して慎重な姿勢を見せていたジャニーズ事務所の慣習を軽々と飛び越え、YouTubeチャンネル『ジャにのちゃんねる』を成功させた二宮のこと。今では難しいと思われているかもしれないが、いつかまた新しい形で滝沢と再び共演してくれはしないかと期待してしまう。

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