King & Prince、花火に誓った5人の絆 『King & Princeる。』や『Venue101』で伝えた5年間の感謝

涙で声をつまらせながら伝えた「ありがとう」

 バラエティアイドルとしての姿を存分に披露してくれた『King & Princeる。』の後は、アーティストとしての顔を披露してくれた『Venue101』へ。午後10時55分からスタートした生放送。5人でのラストパフォーマンスが披露されるのかと思うと名残惜しくて、彼らのデビュー曲「シンデレラガール」の歌詞〈PM11時間近の にぎわう街並みに/まだサヨナラ言うには 全然早すぎるのに〉がリンクした。キラキラな王子様衣装で爽やかに歌う「シンデレラガール」と、作詞・作曲がKREVA、振り付けをRIEHATAが担当したキレキレのダンス曲「ichiban」。その2曲を見ただけでもKing & Princeの表現力に圧倒される。楽曲によって表情、声色、踊りがガラリと変わり、まるで違うグループのような雰囲気を醸し出す。こんなパフォーマンスを見せられては、やはりもっと5人での活動を見続けたいという欲張りな気持ちが抑えきれなくなりそうだった。

 しかし、そんな口惜しい気持ちは私たち以上にメンバーが感じているところなのかもしれない。ラストソング「Beautiful Flower」は歌い出しから平野が溢れるものを堪えることができずに歌えなくなってしまった。その様子を見て、岸、神宮寺がサポートしていく。5人で支え合いながら歌う「Beautiful Flower」は、これからそれぞれの道を歩みだす彼ら自身への応援歌のようにも聴こえた。〈君の笑顔に/君の涙に/何度も何度も/救われたよ〉と歌う〈君〉は、King & Princeを愛したすべての人たちであり、そしてメンバーのこと。最後にクシャクシャな顔で平野が振り絞るように〈ありがとう〉と歌った場面は、歌詞の意味を超えて、この5年間の感謝の想いが見ているこちらの心に流れ込んでくるようだった。

 すだれ花火のように5人でのラストパフォーマンスの余韻が残る中「めちゃめちゃ泣くかと思った。危なかったね!」なんて照れ隠しをして、最後までしんみりとさせないのもKing & Princeらしいところ。これだけの実力と可能性を秘めた5人のこと、きっと新しい形の花火を打ち上げてくれると信じている。そしていつか、今では想像できないくらい大きくなったそれぞれの花火が、また同じ夜空を彩る。そんな未来がやってきてくれることも待ち望んでいる。

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