SARUKANI、“各曲が武器”のEP&ツアーを経ていざ世界大会へ 日本開催に向けたシーンの盛り上がりへの期待も語る
ツアー、『GBB』開催控える 世界と比較した日本のビートボックスの独自性
――ツアー『SARUKANI JAPAN TOUR 2023 "IROHANIHOHETO"』も始まっていますが、こちらについても教えてください。
RUSY:数年ぶりに声出し完全解禁、撮影OKということで、久しぶりの体験にアドレナリンが出ました。前回のツアーは一方的に見せている感じでしたが、今回はお客さんと一体になって“ライブ”をしているなと。
SO-SO:SARUKANIを結成したのがコロナ禍に入ってからだったからね。
KAJI:最初の公演だった札幌・ペニーレーン24は昨年に続いての会場だったので、気持ちを落ち着けてパフォーマンスできました。
Kohey:各都市のゲストも、福岡なら縁のあるDaichiさんだったりとしっかり考えています。特に東京と大阪はZepp公演ということでアジアチャンピオンのHissとJackpotに出演してもらいます。盛り上がる予感しかないですね。
――韓国からのゲストの2人は前からコネクションがあった?
SO-SO:そうですね。前から友達で。大体どこの国でも友達がいます(笑)。
Kohey:ビートボックスは世界で一番グローバルなジャンルのひとつじゃないですか。
KAJI:当たり前のことですが、ガチで言語は関係ないんです。アメリカにもフランスにも、アゼルバイジャン、コロンビアにも友達がいます。
RUSY:あとはサウジアラビアやイスラエル、カザフスタン、エジプトも。ビートボックスってひとつのコミュニティになっているので、みんなと知り合いになれるのも面白いです。
――世界大会『Grand Beatbox Battle(GBB)』が今年10月に日本開催ということで、皆さんが期待していることは?
KAJI:ビートボックスがもっと広がってほしいです。
Kohey:そもそも僕らがニュースに取り上げられるということ自体も数年前から比べたら信じられないことなんですが、もっとメディアにたくさん取り上げてもらいたいです。
SO-SO:2019年に僕が日本人で初めて『GBB』に出場した時も「そもそもビートボックスって何?」という感じでした。
RUSY:当時はまだまだ外に届かなかったね。
Kohey:あとはRofuの登場は大きかった。
KAJI:ファンの方が増えてきて潮目が変わった実感があります。
RUSY:確かに。コロナ禍のステイホームの影響でYouTubeを観る人が増えて、ビートボクサーのレベルもアップして、いちアーティストや音楽として見てくれる層が広がりましたね。
――RUSYさんやKAJIさんが出場した3月の『BEATCITY JAPAN』で審査員を務めたAFRAさんについてはどう思われますか。
SO-SO:大先輩。
Kohey:AFRAさんがいなかったら完全に未来が変わっていたと思いますし、日本にビートボックスはありません。
KAJI:HIKAKINさんもいないことになりますね。もう日本のビートボクサー全ての親です。
RUSY:HIKAKINさんを見て育った僕ら世代が生まれた頃にビートボクサーとしてCMなどに出ていた人ですから、そう考えたら本当にすごい。
Kohey:今でこそ音楽としてビートボックスを始める人はいますが、AFRAさんは僕らが子供の頃からビートボックスに可能性を見出して音楽フェスのステージに立っていて、頭が上がらないです。
KAJI:AFRAさん自身もいまだに練習してビートボックスを追求していますし、本当にレジェンド的な存在。AFRAさんが広めてくれてよかった。
――世界と比較した日本におけるビートボックスの独自性について思うことは?
RUSY:日本人は真面目で繊細なので、内容にストーリー性を持たせたり音質にこだわる人が多い印象です。海外だと低音の深さ、ビートの速さなどフィジカルで勝負する人が多いイメージ。
Kohey:“本当に人間か?”というスキルをもった人が海外には多い気がします。
SO-SO:だから僕とRUSYは早々とループステーションを使い始めたんです。体を機械にするみたいな。それも結局は練習が必要になるんですけど。
KAJI:最近は内容を詰めるビートボクサーも増えてきましたね。フィジカルが強い人がそれをやり始めたら僕らが勝てなくなる(笑)。だからアイデアだけじゃダメで、日々の鍛錬から生まれる新しい音も大事だなと改めて感じていますね。
――なるほど。では最後に今後の展望を教えてください。
Kohey:ビートボックスを好きになって以来、ずっと見据えていたチャンピオンという頂点には一度登り詰めたいですね。今年はそれが一番大事。
KAJI:そのためにもまずは頭を柔らかくしてネタを作らなければと思ってます。
SO-SO:特に頭が固かったKAJIがそう言うのは感動(笑)。
RUSY:前回の世界大会はそれぞれ頭が固すぎたなという反省があるんですよ。優勝したチーム・M.O.M.のパフォーマンスを観ると柔軟でしたから、僕らもそこは意識したいです。
KAJI:『GBB』で1位を獲って、その後落ち着いたらまた曲を作ったりライブをしていきたいですね。
■リリース情報
『THE WEAPON OF BEATBOX』
2023年4月3日(月)リリース
Stream/DL:https://linkco.re/GEsmTQsN
●収録曲
1. The Weapon of Beatbox(Produce:SO-SO)
2. HUMANBORG(Prodece:Kohey)
3. SCORPION by KAJI
4. BEATBOX JANKEN(Produce:KAJI)
5. HA-NI-HO-HE-TO-I-RO
6. Bounce Like by RUSY
7. Stuck by Kohey
8. WE SAIKYO STRONG(Produce:SO-SO&Kohey)
■ツアー情報
『SARUKANI JAPAN TOUR 2023「IROHANIHOHETO」』
チケット:https://eplus.jp/sarukani/
2023年4月7日(金) 札幌 – PENNY LANE24
OPEN18:00/START19:00
TICKET ¥6,000 (オールスタンディング)
2023年5月13日(土) 福岡 – DRUM LOGOS
OPEN17:00/START18:00
TICKET ¥6,000 (オールスタンディング)
2023年5月19日(金) 仙台 – Rensa
OPEN18:00/START19:00
TICKET ¥6,000 (オールスタンディング)
2023年6月16日(金) 名古屋 – THE BOTTOM LINE
OPEN18:00/START19:00
TICKET ¥6,000 (オールスタンディング)
2023年7月9日(日) 広島 – CLUB QUATTRO
OPEN17:00/START18:00
TICKET ¥6,000 (オールスタンディング)
2023年7月14日(金) 東京 – Zepp DiverCity
OPEN18:00/START19:00
*ファンクラブ限定スペシャルライブあり(本公演終演後)
TICKET 1F ¥6,000(オールスタンディング) / 2F ¥7,500(全席指定)
2023年7月22日(土) 大阪 – Zepp Namba
OPEN17:00/START18:00
*ファンクラブ限定スペシャルライブあり(本公演終演後)
TICKET 1F ¥6,000(オールスタンディング) / 2F ¥7,500(全席指定)
■関連リンク
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