オーディション番組『WARPs DIG』よりデビューメンバー7名が決定 各人が熾烈な戦いを繰り広げた最終審査レポート

『WARPs DIG』最終選考レポ

 そして、最後に全てを締め括るのは、12人全員で披露する楽曲「TO THE TOP」。この曲は歌割りや振付・構成を1から全てメンバーのみで作った“ROOTS”メンバーの完全オリジナルとなっており、「困難に立ち向かい、逆境を乗り越え培われた精神と能力」をアピールする意味が込められた1曲だという。ここまで数え切れないほどの試練を乗り越え、「ライバル」でありながらいつしか「仲間」となっていたかけがえのない友と笑顔を交わしながら歌い踊る12人を見ていると、“全員が合格できるとは限らない”オーディションの過酷さをその瞬間だけは忘れられるような気がした。

 そんな永遠にも思える時間が過ぎていく中でも、運命の時は刻一刻と近づいてくる。数字にすれば1時間以上、体感的にはもっと長かったかもしれない。それだけ、審査は難航していた。そしてついに訪れた合格メンバー発表の時間。誰もが祈るように会場のモニターを見つめたその瞬間の静けさは、まるで時が止まったような感覚だった。

 そして、その時が来た。選ばれたのは、SOUMA IIZUKA、RYOTA IMAI、TAKERU ITO、REIA OMIYA、TSUBASA ISOZAKI、YUGA SHIBUTANI、MIZUKI KANAIの7名。名を呼ばれ、レッドカーペットを歩いてステージに再び登場したメンバーは、頷きながら観客の目を見つめる者、天を仰いで溢れる想いを堪える者、真っ直ぐに前を見つめる者、と人それぞれ。だが、彼らは口を揃えて「自分一人の力ではなく、メンバー18人全員やお客さん、審査員、スタッフのおかげでここまで来ることができた」と語った。そして同時に、「世界に通用するグループになる」という意思も強く観客の心に残ったのではないだろうか。365日という決して短くはないサバイバル期間を乗り越え、ずっと目標にしてきたスタートラインに立った7人。最後は最終審査に挑んだ12名全員で挨拶をし、『WARPs DIG』の舞台に幕を下ろした。

 「Wind Assemble Radical People-Syndicate=革新的な風を創造できる集団」ーーその名に込められた希望を体現するチームは、これからどのような音楽とエンターテインメントで世界に羽ばたいていくのだろうか。“世界”とはよく耳にするが、決して容易い場所ではない。しかし、個々の実力やスキルはさることながら、チームのためにぶつかり合って成長していける彼らだからこそ成し遂げられることが、この先必ずあるはずだ。若き7人の活躍と11人の未来に、今後もどうか大きな期待と願いを込めて応援して欲しい。

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