『WARPs DIG』がいよいよ最終局面に突入 デビュー目前まで到達した選ばれし12名を総解説

『WARPs DIG』最終メンバー総解説

 世界での活躍を目指すボーイズグループを生み出すため、トレーニング機関「WARPs ROOTS」のメンバーが参加する、バトル型オーディション番組『WARPs DIG』。1年をかけて行われるオーディションも、デビューメンバー決定まで残り50日を切り、いよいよ佳境へと差し掛かっている。18人のメンバーが参加していたが、Season3にて6名が脱落。現在は12名がデビューを目指し、切磋琢磨している。

 これまでオーディションの模様はWARPs ROOTS公式YouTubeチャンネルにて公開されてきた『WARPs DIG』だが、3月23日から25日にかけてABEMAでこれまでのダイジェストを中心とした、「WARPs DIG 365日密着!デビューメンバー決定直前SP」を3夜連続でオンエア。より一層注目度が高まってきているが、本稿では改めて個性溢れる参加メンバー12名を紹介。アーカイブもある同番組とあわせて目を通してもらえれば、『WARPs DIG』の最終局面をより楽しめるのではないだろうか。

IMAI RYOTA

 Season2から参加したRYOTAは、ダンスを「モテるために始めた」と言っていたが、その実力はトップクラス。トップアーティストのバックダンサー経験もあり、力強いダンスで他を圧倒する。ライブパフォーマンスでもSOUMAと共にダンスパートを任せられるなど、その実力は折り紙付き。落ち着いた雰囲気で自身も「あまりしゃべりません」と言うように、グループ内では寡黙なタイプだ。その分、パフォーマンスで周りを引っ張っていく印象がある。また、ラップについても審査員から高い評価を得ていた。サバイバルバトルで3位だった際、本人は「この中で順位を競っていても仕方がない」と語り、順位については「微妙」と本音をこぼしていた。全体から見ると高い順位ではあるが、「それだけ自分のパフォーマンスが観ている方々に響いていなかったということ」と冷静に分析し、ストイックに前を見据える姿が印象的だったが、その後の「1 on 1 POSITION BATTLE」を経てSeason3をトップで通過した。

IIZUKA SOUMA

 『WARPs DIG』Season3を2位で通過したのが、IIZUKA SOUMAだ。「WARPs ROOTS」にはseason2から参加したメンバーだが、ダイナミックなダンスや安定した歌唱力など、実力も折り紙付き。何よりステージに立ったときの存在感が非常に強い。「俺を見ろ」と言わずとも惹きつける強さを持っている。その一方で、トークにも定評がある。「WARPs ROOTS」はこれまでに4回のワンマンライブを開催。そこではメンバーそれぞれがMCを担当するのだが、彼は落ち着いたトークを見せ、機転を利かせる場面も目立つ。「WARPs ROOTS」の中で最年少メンバーであり、ステージから降りると人懐っこい表情を見せ、年上メンバーとじゃれ合う場面も。そういったギャップも、魅力のひとつかもしれない。サバイバルバトルの際には1位で通過し、喜びに浸ってもいいところだが、脱落を迎えた仲間たちを思い、こらえきれない涙をこぼす場面もあった。そんな人情深さも彼の魅力だ。

KANAI MIZUKI

 MIZUKIはメンバーの中で唯一の長髪で、それもあってか他のメンバーにはない色気を醸し出す。自身のことは、意見の対立した二者の間を取り持つような振る舞いをすることが多い中間管理職のようなタイプと分析。TOMOKIと仲が良く、WARPs ROOTS内では「チップ&デール」としてコンビのように一緒にいる。しかし、ワンマンライブでは二人がダンスバトル対決を行い、真剣勝負で会場を沸かせることも。Season3サバイバルバトルでは12位でギリギリ勝ち抜いた。順位確定後は「涙が出そうになるときもあったけど、僕が泣いたら13位だったかもしれないメンバーにも申し訳ない」と強い表情で語り、芯の強さを見せた。順位を重く受け止めつつ、すでに前を向いて進んでいる。ラップを強化していきたいとも語っており、Season3 FINALではまさに下克上となるラップバトルを披露し、見事3位までランキングを上げた。

ISOZAKI TSUBASA

 Sesaon3では、4位に位置しているTSUBASA。2位のSOUMAとはレコード会社のアーティストアカデミーから一緒で、親友のような関係。インタビューでは「こうやって良いたいことを言い合えるような仲間がそばにいることはとても恵まれていること」と語り、メンバーとの信頼関係を築いてきたことが分かる。ふんわりとした柔らかい空気感を持ち、くしゃっとなる笑顔は魅力のひとつ。かわいらしい一面も、パフォーマンスになると一転、クールな表情で迫力のあるパフォーマンスを披露する。Season3サバイバルバトルでは1位で名前が呼ばれなかったことを悔しがるなど、闘争心の強さも見せている。審査員からは「歌に少しずつ心がこもってきているように思う」と評価されているほか、当初ダンスが苦手と語っていたものの、パフォーマンス力で目覚ましい成長を見せている。

NISHIYAMA TOMOKI

 『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』にも参加していた経験があるTOMOKIは、大人の落ち着きを持つメンバーだ。『WARPs DIG』にはSeason2から参加しており、パフォーマンスでは普段の様子からは想像がつかないような、挑戦的なパフォーマンスを披露する。強さとしなやかさ、その両軸のダンスを使い分け、パフォーマンスの幅広さを見せるなど、アーティストとしての器用さも目立つ。Season3では、自分の順位よりも、脱落したメンバーに想いを馳せる、深い優しさを見せた。年長者として、グループを土台から支えていくようなポジションになり得るメンバーだ。

ITO TAKERU

 ハイレベルなダンススキルを持つアーティストたちのバックダンサーを務めていた経験のあるTAKERU。小柄ながら、その存在感は抜群。「WARPs ROOTS」のワンマンライブで見せるパフォーマンスで、センターに立つTAKERUの姿は鬼気迫るものがある。大人数でのダンスはどこか綻びが生じてしまう場合もあるが、グループ全体のレベルがどんどん上がっている中、さらにTAKERUがセンターにいることでパフォーマンスがぐっと引き締まる。しかし、ステージを降りると途端にキュートな表情に。自身もチャームポイントは笑顔だとアピールしていたように、クシャッとなる笑顔は癒し系でギャップがある。現時点での6位という順位に納得は言っていないと語っていたが、他者を圧倒するようなダンススキルを活かしながら、さらにスキルアップした姿を見せてくれそうだ。

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