ASTRO ムンビン、多くを語らずとも確かに感じる愛　ライターに聞く仕事や家族に向き合う姿勢

　ASTROのMOON BIN（ムンビン）が4月19日に逝去した。ASTROは2016年2月にデビューした6人組K-POPグループで、MOON BINはリードボーカル、メインダンサーとして活躍。グループの活動の他にも、メンバーのYOON SAN-HA（ユンサナ）と共にMOONBIN & SANHA (ASTRO)としても活動しており、2022年末に2人で『逃走中～大みそかSP お台場大決戦！～』（フジテレビ系）に出演していた姿が印象的だった人も多いのではないだろうか。多くの人に愛される存在だったMOON BINはどのようなアイドルだったのだろうか。これまでインタビューやライブレポートを担当してきたライターの坂本ゆかり氏に話を聞いた。

　今年でデビュー7周年を迎えたASTRO。いわゆるK-POP第3世代に分類されるグループになる。

「メンバーのCHA EUN-WOO（チャウヌ）さんのドラマでの活躍で注目が集まったグループではあるのですが、メンバー全員がオールラウンダーで、ダンスも歌もラップもレベルが高く、ライブもハイクオリティなものになっていたと思います。その中でもMOON BINさんはダンスが得意なメンバーでした。鍛えられた体が特徴的で、ライブでは肉体美を活かしたセクシーな衣装が多く、ファンからも好評でした」

　また、YOON SAN-HAとのユニット・MOONBIN & SANHA (ASTRO)では、グループとは異なる雰囲気を見せていた。

「MOONBIN & SANHA (ASTRO)は、2020年にグループ初のユニットとして最年少のYOON SAN-HAと2人で結成したユニットでした。ASTROは2022年ごろからメンバーの入隊が進み、グループで完全体としての活動が難しくなったこともあり、ソロやユニットでの活動が増えていきました。MOONBIN & SANHA (ASTRO)としては今年1月にアルバムをリリースしたばかり。ASTROとは異なる、ダークファンタジーのような楽曲になっていました。そういったコンセプチュアルな楽曲を表現できたのは、2人のパフォーマンス力が高いからこそだったと思います」