22/7(ナナブンノニジュウニ)、グループ一体で見せた“パレード” 新メンバー加入から1年、現在のパフォーマンス力を示す場に

22/7が見せた“パレード”

ナナニジレポ

 そして、クールな力強さを表現してみせる「Just here and now」、22/7の最初期作品のひとつでありつつ、後輩メンバーたちの勢いも加えて一層パワーに満ちたレジスタンス楽曲となった「地下鉄抵抗主義」へと繋いで後半ブロックのテンションを高めていったのち、満を持して披露されたのは10thシングル収録曲「命の続き」だった。

 同シングルのなかでもとりわけメンバーが語る台詞の力によって推進される楽曲だが、ライブ表現を通じて彼女たちが描くキャラが強く浮かび上がり、歌詞の奥行きは何倍にも広がっていく。台詞とコーラスの重なり合いが生む立体的な世界観の具現から、天城サリーと月城咲舞の抱擁で締めくくられるラストまで、冴えた緊張感を保った圧巻のパフォーマンスは、グループに新たな武器が誕生したことを物語るものだった。言葉の力で畳み掛ける22/7にこそ相応しいこの作品が、これからライブを重ねていかに育っていくのかにも強く期待を抱かせる。

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 ライブ最終盤は、後輩メンバー加入後初めてのシングル表題曲であった「曇り空の向こうは晴れている」を披露、そして宮瀬玲奈がグループから旅立つ日を目前にしてパフォーマンスされる「シャンプーの匂いがした」には、楽曲リリース時の記憶や先輩・後輩の関係を映した歌詞など、いくつもの意味が折り重なってライブのクライマックスを飾る。ラストは一人ステージの中央に残った宮瀬が一礼し、本編は幕を閉じた。

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 コロナ禍以後、ようやく歓声が戻ってきた客席から湧き上がるコールに応えてメンバーが再登場すると、グループの原点である「僕は存在していなかった」からアンコールが始まる。「ポニーテールは振り向かせない」へと歌い繋ぎ、そして最後は「タチツテトパワー」で会場を揺らす。メンバーはそれぞれ自身の名が書かれたフラッグとともに、今公演の参加が叶わなかった望月りののフラッグもその手に携えて、グループ一体でツアーファイナルを迎えたことを示してみせた。

 来たる5月17日には11thシングルリリースも予定され、そして5月25日には本公演と同じZepp DiverCityを会場に、『宮瀬玲奈 卒業コンサート』が開催される。春ツアーを終えた22/7は、すぐさま次なるステージへと歩んでいく。

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