『WARPs DIG』がいよいよ最終局面に突入 デビュー目前まで到達した選ばれし12名を総解説

『WARPs DIG』最終メンバー総解説

SHIBUTANI YUGA

 YUGAはSHIBUTANI SEIYAの実兄だが、年齢は19歳。見た目から怖いイメージをもたれがちらしいが、普段はふざけるタイプとも語っており、年長メンバーからも可愛がられている。メンバーを和ませる、ムードメーカー的なポジションを担っている一人だ。一方、ライブの前は緊張して喋らなくなる、というかわいらしい一面も。弟のSEIYAとはライブなどで兄弟でパフォーマンスすることもあり、二人の共演はファンにとっては楽しみなポイント。Season3では、成果が出たことに手ごたえを感じている様子を見せていた。そして脱落したメンバーに対しては「変わったところを見せるのが一番の答えかなと思う」と語り、別れた仲間の思いも背負って前進する覚悟の強さを見せた。

NAKAZATO RYUSHIN

 クールな表情でキレキレのダンスを見せるのがRYUSHIN。芸能活動の経験があるだけに、自分のアピールポイントを把握した上で、歌とダンスともに高いスキルを示してきた。彼のすごさは、そのスキルの高さに驕ることなく邁進し続けるところ。Season2からオーディションに参加、そこでラップとダンスの1on1バトルで負けを喫し、悔しさを噛み締める場面もあった。メンバーそれぞれがハイレベルなダンススキルを持っている「WARPs ROOTS」では、現状に満足することなく、常にスキルを研鑽していかなければならない。すでにレベルが高いからこそ、そこからさらにワンステップ上を求められるのは相当なプレッシャーだろうが、己のスキルに磨きをかけ、彼は12人の中に勝ち残った。ライブでは楽曲によってメンバーを引っ張る場面もあり、リーダー的な素質もあると思われる。

OMIYA REIA

 高身長と長い手足、ステージでの立ち姿だけでも目を惹くREIA。その美しい横顔はハッとするほど。デビュー前ながら『JUNON』などの雑誌でもピックアップされており、すでに認知の幅を広げている。元韓国大手事務所の練習生としてレッスンも積んでおり、その経験値はグループ内でも抜きんでたものがある。インタビューでは「ダンスの振りをよりよく見せられることがアピールポイント」というように、自身の見せ方を理解した上で表現する客観性も兼ね備えている(※1)。その冷静な視線は、周りのメンバーやグループ全体にも行き届いている印象だ。『WARPs DIG』ではグループごとにパフォーマンスする機会も多いが、どういったグループが勝ち抜いているかなどもきちんと分析していることが、発言の節々に感じられる。合格した後には、グループのブレーン的な役割を担っていくことになるかもしれない。

ARAKAWA KAITO

 “ミスター愛知大学”に選ばれたことがあるKAITO。端正なビジュアルも魅力だが、一級品のトークスキルも兼ね備えている。お笑い好きということもあり、バラエティ面でも重宝されるキャラクター。「WARPs ROOTS」が今後テレビやイベント出演でバラエティ的な役割を求められたとき、彼がいると心強いのではないだろうか。ライブのMCではREIAと組むことが多く、息が合ったやりとりを見せていたほか、SOUMAなどの年下メンバーとのコミュニケーションもバッチリだ。もちろん、パフォーマンスにおいても、長身ながら軽やかなダンスで観客を魅了していく。番組では、現在の順位には焦りがあると率直な思いを吐露していたKAITO。これまでの反省を踏まえた上で、ラストに向けてどのような飛躍を見せてくれるのかに期待がかかる。

IMADA MASAYA

 2歳の頃にEXILE「Choo Choo TRAIN」に夢中になり、3歳から15年以上ダンスを続けているMASAYA。グループ内では、どんなダンスにも対応できる「ダンスマスター」と言われている。基本的には自分がやりたいと思ったことは一人でやってしまうマイペースなタイプ。しかし、「WARPs ROOTS」での寮生活を通して、内面の変化もあったようだ。最近はメンバーに相談ができるようになり、周りとの人付き合いを積極的に取るなど、人間性の部分でも成長中だ。MASAYAは、Season3を11位で勝ち残った。不安がありながらも、自身のパフォーマンスには自信があったと語るが、結果については悔しそうに振り返っていた。下位だからこそ芽生える強さがあるように、ラストスパートでの覚醒に期待したい。

SHIBUTANI SEIYA

 恋愛リアリティ番組『今日、好きになりました~沖縄編』にも出演し、すでに注目度も上がっているのがSEIYAだ。兄のYUGAと共にレッスンをしてきたが、これまではダンスと歌に自信がなかったという。まだ自己評価はシビアな目線で語っているが、「WARPs ROOTS」に参加してからのパフォーマンスの成長度には驚きを隠せない。メンバーの中では年下組に入り、周りからもかわいがられる存在だ。SEIYA自身も“恥ずかしがりやな末っ子キャラ”と自己分析しており、求心力のある愛されキャラなのかもしれない。順位発表の際は「お兄ちゃんが先に呼ばれて、今までにないほど神様に祈った」と語っていたが、兄弟揃って合格を目指し、今後どのようなパフォーマンスを見せるのか逆転劇にも期待がかかる。

 ここから4月25日のデビューメンバー決定に向けて、さらに厳しい戦いが待ち受けている。12人の中から一体誰が勝ち抜くのか。それぞれが高いスキルとバラバラの個性を持つだけに、現時点では予想がまったくつかない。365日という長い期間をかけ、それぞれが夢に向かって努力を重ねた日々を彼らはどのように締めくくるのか。最後の瞬間まで、固唾を呑んで見守りたい。

※1 https://realsound.jp/2023/02/post-1253255.html

『WARPs DIG』特集

日中混合ボーイズコレクティブ WARPs UPを輩出したプロジェクト「WARP-Syndicate」(通称WARPs)にて、…

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