満島ひかり×三浦大知のコラボは必然だった Folderデビューから各々の道をいく両者の共通点

 映像や舞台を筆頭に多岐にわたり活躍する満島ひかりが、新レーベル Rhapsodiesを立ち上げた。その記念すべき第一弾作品として、1997年に同じダンス&ボーカルグループ、Folderでデビューした盟友・三浦大知とのコラボ楽曲「eden」を3月1日に配信リリース。ここでは才気溢れる2人のコラボについて、改めて紐解いていきたい。

 満島と三浦はメインで活躍するフィールドは異なれど、Folder解散後も表現者としてお互いをリスペクトし合ってきた。満島は三浦について「私は大知を子どもの時に目の前で見てたから、歌って踊るアーティストは自分は目指せなかったというか。もうあんなのを目の当たりにしちゃうと『できませーん!』みたいになっちゃって」(NHK総合『SONGS』2022年6月2日放送より)と、同じグループでデビューしながらも同じ道を歩まなかった理由を説明。三浦も満島について「あれだけ第一線で(活躍していて)、昔からの仲間としてすごく誇らしい部分もあるので、刺激はすごく受けていると思います」(※1)などと、切磋琢磨し合う存在であることを語ってきた。

ひかりとだいち "eden" Lyrics (PARIS / TOKYO)

 そんな2人はテレビ番組やライブ等でもさまざまなコラボを展開してきた。たとえば、満島の主演ドラマ『トットてれび』(NHK総合、2016年)に満島自らがオファーし、三浦がチャップリン役で登場(※これが三浦の俳優デビューとなった)。三浦のデビュー20周年を記念した『DAICHI MIURA BEST HIT TOUR』日本武道館公演(2018年2月)には満島がゲスト出演し、Folder時代の楽曲「NOW AND FOREVER」をデュエットして往年のファンを歓喜させた。近年では『FNS歌謡祭2022冬』(フジテレビ系、2022年12月7日)での名曲「上を向いて歩こう」でのコラボも話題に。タップダンスなども交えたミュージカル調のステージングの中で、曲名になぞらえて床に寝転がり“上を向いて”歌唱する、インパクト抜群なパフォーマンスを覚えている人も多いのではないだろうか。

 満島の近年のキャリアを振り返ると、ドラマ『カルテット』(TBS系、2017年)など数々のヒット作に加え、ドラマとCM、MVなど先鋭的な映像演出を融合させた『シリーズ・江戸川乱歩短編集』(NHK BS、2016年~)といった実験的要素の強い作品などでも活躍してきた。並行して2017年からはCDリリースやロックフェス出演といった音楽活動も再開。先述の『カルテット』の主題歌「おとなの掟」への歌唱参加や、MONDO GROSSO、小沢健二、いとうせいこうといったアーティストたちとのコラボも経験している。

MONDO GROSSO / ラビリンス

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる