SEVENTEEN、4時間半越えの一大エンターテインメント ファンや家族への想いで涙が滲んだファンミーティングを観て

SEVENTEEN、ファンミレポ

 インターバルののち、黒のジャージに着替えた13人がステージに登場。「それぞれ似合わない曲をパフォーマンスする」という罰ゲームが設定されたクイズコーナーが行われた。罰ゲームにはBLACKPINKやNewJeans、LE SSERAFIMやEXOなどのヒット曲に加え、ハムちゃんずまで、CARAT垂涎の楽曲が用意されている。グループやメンバーに関する3択クイズが出題され、サブステージまでダッシュして回答のフラッグをゲットするという内容に、CARATも大盛り上がり。わちゃわちゃとしたやり取りの中メンバーの大半が罰ゲームをこなすことになったが、「似合わない」とされていた楽曲のダンスも3日目ともなると自分のものにできてしまうあたり、ゲームコーナーにも関わらずバラエティ能力だけでなく、高いパフォーマンス力をも見せつける結果となった。

SEVENTEENライブ写真

 「ゴーイングレンジャー」と題した戦隊モノをモチーフにしたシットコム風コント映像を挟んで、ユニットステージへ。JUN、HOSHI、THE 8、DINOによるパフォーマンスチームが披露したのは「Back it up」。レザーやファーといったハードな衣装にチェンジし、ギャングスターのような激しくクールなステージングを見せる。続いてS.COUPS、WONWOO、MINGYU、VERNONからなるヒップホップチームによる「Imperfect Love」はベージュトーンのスーツに身を包んだメンバーが、煌めく光のなか美声を響かせる幻想的なワンシーンを創り出した。JEONGHAN、JOSHUA、WOOZI、DK、SEUNGKWANのボーカルチームによる「PANG!」はゴーグルとペイントされた白衣の衣装でキュートな博士を演じ、ポップなダンスで魅了する。途中、くじ引きによってWOOZIが選ばれると、風船がお腹にセットされたうさぎの着ぐるみに着替え再登場。最後は風船が膨らんで割れるという楽しい演出でCARATを楽しませた。

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 本編最後に、貴公子のようなクラシックな衣装に着替えた彼らが見せたのは「DON QUIXOTE」。ボーカル/ダンス共にダイナミックさと繊細さを両立し、一糸乱れぬチームワークでエレガントな一面を見せて本編が終了。

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 ファンによるスローガンが次々とカメラに映され、その度に大きな歓声と拍手が起こる中、SEVENTEENが再び登場。アンコールの1曲目は「Circles」だ。楽曲の温かさ同様にCARATを愛おしげに見つめながら歌い出すと、サプライズでメンバーの両親からの手紙がスクリーンに映し出される。どのメッセージも息子たちの成功を祝い、努力や苦労を労い、明るい未来を祈る愛に満ちた言葉に全員が感極まった素顔を覗かせる。エンターテイナーとして完璧に振る舞ってきた彼らの人柄が滲む、感動的で美しいシーンであった。

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 最後の挨拶では、CARATへの愛と感謝、スタッフへのねぎらい、何より会場にいる全ての人に対して「幸せでいてほしい」という強いメッセージがそれぞれの口から語られた。そんな彼らに向けてCARATからも「To you」の大合唱が贈られる。会場を見渡す彼らの優しい表情が印象的だ。

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 最後に披露されたのは「Healing」。サブステージに移動し、CARATと近い距離でジャンプやダンス、コール&レスポンスによるコミュニケーションを取り、会場が一体となる。ラスト、終わるかと思えば幾度となくステージに戻り「Fighting」や「VERY NICE」を全力で踊り、客席を煽るタフさを見せ、CARATもそれに全力で応え続ける。醒めやらぬ熱気の中、4時間半を超える公演が終了した。

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 エンターテイナーとしてのハイレベルなパフォーマンスはもちろん、目の前のCARATを楽しませたいという心から繰り出される和やかな笑い、純朴な青年たちとしての素顔や、強固なチームワーク……と、あらゆる感情に触れられる充実の公演だった。

 「CARATを信頼しているから見せられる」と様々な感情を見せたSEVENTEEN。CARATとSEVENTEENとの熱い絆はもちろんのこと、SEVENTEENメンバーの絆を改めて示した。困難を乗り越えながら今に到達した彼らは、これからもCARATとメンバー同士の強い絆と情熱によって前進していくのだろう。そんな未来の約束を積み重ねたようなファンミーティングであった。

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