LE SSERAFIM、安定したバラエティ力の背景にあるもの 日本のメディアで見せたメンバーの個性

 1月25日に日本1stシングル『FEARLESS』で日本デビューを果たしたLE SSERAFIM。シングルの活動期間にあたる2月は、バラエティ番組を含め、日本のメディアで彼女たちの姿を目にする機会も多かった。韓国ではテレビ番組の中でメンバー全員がトークを繰り広げる場面は少ないため、彼女たちの日本でのメディア出演を楽しみにしていたファンも多かったのではないだろうか。

 そこで今回、LE SSERAFIMの日本における直近のメディア出演を振り返りながら、パフォーマンスだけではない彼女たちの魅力に迫ってみたい。

メンバーの個性あふれるトークが光った日本のバラエティ番組出演

 LE SSERAFIMの全メンバーが出演した直近のテレビ番組といえば、2月24日放送の『バズリズム02』(日本テレビ系)だろう。彼女たちは同番組のトークゲストとして登場。「FEARLESS -Japanese ver.-」と「Blue Flame -Japanese ver.-」のパフォーマンスを挟みながら、グループの5枚の写真をもとに、活動の裏側やメンバー同士の関係性を紐解くトークが繰り広げられた。

 今回特に注目したいのが、MC・バカリズムとメンバーの軽快なやりとり。日本人メンバーのSAKURA(サクラ/宮脇咲良)やKAZUHA(カズハ)はもちろん、KIM CHAEWON(キム・チェウォン)など他メンバーも日本語で行ったトークは、各メンバーの個性が光っていたように思う。

 日本の芸能界でのキャリアも長いSAKURAは、安定したバラエティ力を発揮。韓国語の学習法といった真面目な話題からバカリズムの冗談やボケまで、幅広い話題に対応した。トークの中では、バカリズムが2022年12月に放送された『ベストアーティスト2022』(日本テレビ系)で提案したオリジナルグッズ「LE SSERAFIM人生ゲームのコマ」に触れる場面も。「検討してくれてるんだよね?」と聞くと、SAKURAは微妙な表情で「保留中です」と回答するという、バカリズムとの関係性によるおなじみのやりとりも見られた。

 また、HONG EUNCHAE(ホン・ウンチェ)は、最近覚えた日本語を披露。「カードをお取りください」という言葉など、街中で機械から聞こえてくる日本語をよく練習しているといい、スタジオを盛り上げた。

 そして、KIM CHAEWONは自らツッコミのポイントを提供し、笑いを誘うシーンも。例えば、最近難しいと感じた日本語については、日本デビューのショーケースイベントで覚えた「新人歌手新春シャンソンショー」と回答。「それは日本人でも難しい」とバカリズムの反応を誘い、視聴者としても思わず笑ってしまう場面が生まれた。彼女は2月20日放送の『沼にハマってきいてみた』(NHK Eテレ)でも、最近覚えた日本語について「ごめん、急に洗濯機の調子が悪くなっちゃって遅くなりました」と絶妙なチョイスを披露してスタジオや視聴者の笑いを誘っており、今回の日本のメディア出演を通じて、改めてバラエティ力の高さをうかがうことができたように思う。

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