連載「lit!」第37回:NCT DREAM、LE SSERAFIM、IVE......K-POP初心者にもおすすめの最新日本語楽曲

 グローバル、そして日本でもK-POP人気が高まり続け、年々日本進出するグループが増えている。特に、昨年からは新型コロナウイルスによる入国規制が緩和され、K-POPグループのオフラインイベントも次々と開催されている。さらに、昨年後半から今年にかけてはIVEやLE SSERAFIM、NCT DREAMといった人気グループと次々と日本デビューを飾り、K-POPファンのみならず多くの人の注目を集めている。

 そんなK-POPアイドルの日本デビューラッシュが続く中、今回はK-POPにあまり馴染みがない人でも気軽に楽しめる日本語楽曲をピックアップ。

 本記事が、あなたのK-POP沼へダイブする小さなきっかけとなれば嬉しい。

NCT DREAM 「Best Friend Ever」

NCT DREAM 'Best Friend Ever' MV

 NCT DREAMは『Best Friend Ever』で2月8日に日本デビューしたばかり。表題曲は、ポップで爽やかなメロディとソフトな歌声のハーモニー、リズミカルなラップがマッチし、心地よい一曲。

 また、“ベストフレンド”がいれば共に歩んでいけるというテーマの下、ファンとメンバーの絆を思わせるような温かいメッセージが込められた歌詞が、明るくクリーンなトラックに乗って歌われることにより、たとえ辛いことがあってもスッと楽な気持ちにさせてくれる仕上がりだ。

LE SSERAFIM「FEARLESS -Japanese ver.-」

LE SSERAFIM (르세라핌) 'FEARLESS -Japanese ver.-' OFFICIAL M/V

 元HKT48、IZ*ONEの宮脇咲良を擁するガールズグループ・LE SSERAFIMもデビュー曲「FEARLESS」の日本語バージョンをリリース。サビで繰り返される〈What you lookin' at〉〈Mmmm I'm fearless huh〉というフレーズが耳に残るこちらの楽曲。聴くと思わず体が動いてしまいそうな、ファンクベースのメロディが中毒性抜群だ。強烈なサウンドや派手な転調があるわけではなく、シンプルなリズムとビートで奏でられているが、完成度が高く洗練されたムードを感じるのはメンバーのグルーヴ感あるボーカルも一役買っているだろう。

 〈傷さえも私ならば恐れ無いわ〉〈「欲望を隠せ」って変な言葉ね〉など恐れなく前に進んでいくメッセージが込められた強気なフレーズが印象的だ。

IVE「LOVE DIVE-Japanese ver.-」

LOVE DIVE -Japanese version-

 昨年末の『第73回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)にも出演し、日本でも注目度が高まっている6人組ガールズグループ、IVE。1月16日には、昨年4月にリリースされ、MVがYouTubeで1億9,000万回再生(2月10日現在)の大ヒット曲、「LOVE DIVE」の日本語バージョンをリリース。

 本楽曲は、全体的にダークでミステリアスながらも幻想的なムードが漂っており、まず、冒頭で流れるパーカッションサウンドで「これからどんな風に曲が展開されていくのだろう?」と好奇心をくすぐられるはず。

 そして、〈Woo〉というフレーズが繰り返されるサビの部分は中毒性抜群で、夕日が沈む頃の空を浮遊しているような不思議な心地よさ。全体を通して独特なリズムを刻んでいるところがこの曲を飽きのこない仕上がりにさせているだろう。最近、テレビやSNSでIVEを知った人には、「LOVE DIVE-Japanese ver.-」で普段のキュートな彼女たちとのギャップを楽しんでいただきたい。

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