Stray Kids、初ドーム公演は現時点での集大成に 昨年夏の公演からの進化にフォーカスしてレポート

Stray Kids、初のドーム公演レポ

 そしてメンバーたちのドーム公演に対する想いも胸にくるものがあった。ここに心に残ったメンバーのコメントを一部抜粋しておきたい。

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「守りたいと思う大切なものができると、人は強くなれます。僕が一番大切で守りたいと思う家族が昨日も今日も来てくれています。みなさんの守りたいものは何ですか? それがスキズなら嬉しいです(チャンビン)」

「京セラドームは、僕が尊敬するイ・デホ選手が野球をしていた場所です。もし野球選手になっていたら、ここで野球をしていたかなと考えました。でも、ここで歌を歌い、STAYに感動を与え、愛をもらえる今がもっと幸せだと思います(スンミン)」

「コロナ禍で日本に頻繁に来れなかったにもかかわらず、こんなにものすごい会場をいっぱいにできるとは思いませんでした。会いに来てくれてありがとうございます。永遠に大好きです(ヒョンジン)」

「僕はほんまに幸せ者です。自慢のメンバーと、仕事ができるスタッフさんと、最高にかわいいSTAYがいます。いつまでも初心を忘れず、身近に感じてもらえるスキズでいられるように努力します(バンチャン)」

「限られた時間の中で、この瞬間がとても大切です。STAYといる1分1秒でも無駄にはしたくないから。それほど大切な時間です。みなさんとここにいられるのがありがたいです(フィリックス)」

「疲れたときは、みなさんと過ごしたこの時間を思い出すようにしますね。大切な人の前で公演できる瞬間は気分が最高です。何度も熱いものが込み上げてきました。一生ステージをやりつづけると思うので、また戻ってきます(アイエン)」

「この前、リハーサルをしに来たとき、デビューしてからの初コンサートが思い出されました。子どものころに夢見ていたここで(ライブが)できることが光栄で、感激です。この全てがSTAYのおかげです(ハン)」

「実感が湧きませんでした。夢じゃないんですよね。これからSTAYと一緒に新たな夢を叶えていきたいです。これからもSTAYを全力で守るリノになります。そばにいてね。約束だよ(リノ)」

 昨年夏、STAYにとって心残りだったのは歓声が出せなかったことだろう。2020年の日本デビュー後、ようやく会場で出会えたにもかかわらず、その喜びを声で表現できないもどかしさがあった。今回ようやく声出しが解禁され、会場いっぱいを包んだ歓声には、クラッパーでは伝えられない熱量があると痛感した。そして、メンバーの最後のコメントが終わり、いざ写真撮影というタイミングで暗転。スクリーンに映し出されたこれまでの歩みをまとめた映像とともに、STAYが「Scars」を合唱した。ぐっとこらえていたメンバーたちの目からは思わず涙が。映像が終わってからのスキズコールや、会場に流れていた「Grow Up」の合唱でさらに彼らの涙は止まらなかった。

 Stray Kidsは、デビューからまもなく5年が経つ。バンチャンは言葉に詰まりながらも「2018年3月25日からいろんなことがありましたが、今、夢みたいな瞬間を直に感じることができています。いつもSTAYのおかげと言いますが、本当にSTAYがいなければできません。そばにいてくださって感謝しています。これからも僕たちがそばにいます」と想いを伝えた。

 「Star Lost」、「Haven」、そしてサプライズの「MIROH」まで、会場全体を目に焼きつけるように見渡してドーム公演を噛み締めるようなメンバーたちの表情や、8人でお互いを称えるように肩を組んでいたのも忘れられない。デビュー前のサバイバル番組で初めて観客の前に立った韓国・新村(シンチョン)でのバスキング(路上パフォーマンス)から5年。海を越えたここ日本でドームを埋めつくすほど人気を博している彼らを思うと感慨深い。ペンライトの光とSTAYの温かい声で包まれた会場はただただ美しかった。

 コロナ禍もあり、この5年間が決して楽な道のりでなかったことは想像に難くない。しかし彼らは自分たちの信じる音楽を諦めずに続け、こうして大勢のファンから共感を得るまでになっている。今回も、謙虚で努力を惜しまないStray Kidsがそこにいた。これからも彼らとともに新たな夢を叶えていきたいと感じる4時間だった。

<セットリスト>
1. MANIAC
2. VENOM
3. Red Lights
4. Easy
5. ALL IN
6. District 9
7. Back Door
8. Charmer
9. Lonely St.
10. Side Effects
11. Thunderous
12. DOMINO
13. God's Menu
14. CHEESE
15.YAYAYA + ROCK
16. Waiting For Us
17. Muddy Water
18. THE SOUND
19. CASE 143 -Japanese ver.-
20. Hellevator
21. TOP -Japanese ver.-
22. Victory Song
23. Time Out
24. Fairytale
25. CIRCUS
26. SUPER BOARD
27. FAM
28. Star Lost
29. Haven
30. MIROH(26日公演のみ)

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