なにわ男子、Aぇ! group……関西Jr.活躍の裏に大倉忠義&横山裕らの姿 自らの経験を活かして後輩をサポート
3月8日になにわ男子の4thシングル『Special Kiss』がリリースされる。表題曲はメンバーの高橋恭平初の単独主演映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』の主題歌に起用。グループにとっても初めての映画主題歌だ。
1月31日に公開されたMVでは揃いの白いスーツで登場。花束を持ったり、青い海をバックにした爽やかな雰囲気で、胸キュンを誘う映画のストーリーを踏襲しつつなにわ男子らしいラブソングだ。なにわ男子はデビュー曲「初心LOVE」の直球のラブソングから始まり、2ndシングル『The Answer / サチアレ』ではミステリアスな面と明るくハッピーな世界観のコントラストを見せた。そして3rdシングル曲「ハッピーサプライズ」、4thシングル曲「Special Kiss」と期待を裏切らないなにわ男子特有の雰囲気がある。ラブソングのど真ん中を突き抜ける、ザ・アイドルというべきストレートな楽曲や、パブリックイメージ通りのキラキラとした王子様のような雰囲気で、ジャニーズのアイドルの王道をいく一貫性が窺える。
2014年のジャニーズWEST以降、2021年のなにわ男子まで関西ジャニーズJr.からのデビューはなく、彼らのデビューは7年7カ月ぶりのことだった。その間、なにわ男子を筆頭に、関西ジャニーズJr.のプロデュースを担当してきたのが関ジャニ∞の大倉忠義と横山裕だ。大倉はジャニー喜多川に代わってたまたま彼らの現場を見る機会があり、若き才能を前に、自ら手伝いを申し出たという。2021年9月22日、関ジャニ∞のデビュー日に大倉がTwitterアカウントを開設。名前の横にはProducerと記されているが、その肩書にふさわしく、大倉がプロデュースする関西ジャニーズJr.の勢いは増してる。それまでも関西には複数のユニットが存在していたが、2018年のなにわ男子結成からは各ユニットのコンセプトや個性がはっきりし、初見のファンも応援しやすくなったのではないだろうか。
2019年1月に雑誌『Myojo』(集英社)で結成を発表したLilかんさい。当時メンバー全員が中学生であったことでも話題を集めた。同グループが翌2月に開催されたジャニーズWESTのコンサート『ジャニーズWEST LIVE TOUR 2019 WESTV!』で初披露されたのに続いて、同年2月にAぇ! groupの結成がジャニーズ公式サイトで発表された。彼らも同様に翌3月には関西ジャニーズJr.が出演する『SPRING SPECIAL SHOW 2019』で初お披露目。4月には横山裕が企画・演出を手がけた舞台『僕らAぇ! groupって言いますねん』に出演。
そして2020年1月に京セラドームでの初合同公演『関ジュ 夢の関西アイランド2020 in 京セラドーム大阪 ~遊びにおいでや!満足100%~』を開催し、当時まだジャニーズJr.だったなにわ男子を筆頭に、関西ジャニーズJr.が夢の舞台に立った。
同公演の映像作品のドキュメンタリー映像で、Aぇ! groupのメンバー、福本大晴は「(結成から)1年以内に京セラドームでメインで(ライブを)させてもらっているのがすごく勢いを感じる」と、大舞台への抜擢を感慨深げに語った。舞台裏では自分たちの楽屋の張り紙を見つけて嬉しそうなメンバーや、目を輝かせる関西ジャニーズJr.の姿が印象的だった。ジャニーズJr.が目指す先はデビューであり、デビューしたら次なる目標や、周囲の期待も寄せられる。10代から20代までそれぞれのキャリアを持つ彼らを前に、大倉に並んで横山はコントを熱心に指導するなど、惜しげもなくアドバイスする様子が様々なドキュメンタリー映像で映し出されてきた。