香取慎吾と中村獅童のやりとりはまるで追いかけっこのよう? 歌舞伎を身近に感じられたトークの面白さ

 香取慎吾と中村獅童、2人のやりとりはまるでトムとジェリーの追いかけっこのようだ。2月5日、香取が稲垣吾郎、草彅剛と共に出演するレギュラー番組『7.2 新しい別の窓』#59(ABEMA※以下、『ななにー』)で中村がゲストとして登場すると、さっそくその定番のやりとりが繰り広げられた。

 MCを務めたEXITから2人の共演歴を問われると、香取は昨年7月の『ななにー』で中村がトライした“顔せんべい(手を使わずに顔の動きだけでおでこに乗せたせんべいを口まで運ぶゲーム)”の話を持ち出す。すると、中村からは「共演の話でしょ! 無茶振りやめなさい! いっぱい共演したでしょ」と噛みついた。

 そう、香取と中村の縁は深い。2002年のシットコム『HR』(フジテレビ系)、2004年の大河ドラマ『新選組!』(NHK総合)、2009年の『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(TBS系)と、これまで数々の作品で共演してきた。『ななにー』でも、2019年にはフランス・パリで対談を行ない、2人で連獅子を披露した思い出もある。それにも関わらず、香取の口から一番に出てきたのが、無茶振りの末に取り組んだ“顔せんべい”だったことに、中村は声を荒げたのだ。

 またこの日、中村が尾上菊之助、尾上松也、中村米吉と共にスタジオにやって来たのは、歌舞伎のイロハを語るため。日本が誇る伝統芸能でありながら、どこか難しそうだと思われる歌舞伎。その入口を広げて、多くの人に楽しんでもらいたいという願いからだった。

『7.2 新しい別の窓 #59』(写真=(C)AbemaTV,Inc.)より

 だが、その点でも中村は思うところがあったようだ。「慎吾ちゃんの前では何回も今まで歌舞伎の話をしてるんですよ。でもね、話をするたびに“1回は劇場に来てください”って、最初に言ったのが20年近く前なんですよ。それから1回も未だに来たことがない!」と思いの丈をぶちまける。

 「フランスで対談したときだって(言ったのに)、絶対に来ない! 今日もう1回、丁寧に歌舞伎の話をしますんで、今度こそ来てくださいよ!」と言う中村に、香取の返答は「それはどんな話かによりますね」とニヤリ。中村に追われるほど、くるりと軽やかに身をかわしていく。そのやりとりを他ならぬ2人が楽しんでいるようで、微笑ましいのだ。

 歌舞伎に敷居の高さを感じる理由の一つとして「みなさんぶっちゃけ歌舞伎ってチケットが高いんじゃないかっていうイメージがあるじゃないですか」と兼近大樹が話を進めると、香取が被せ気味に「あります、すごく高いんじゃないかなって!」と同意。ところが、どの座席の値段が高いのかという、歌舞伎ならではの座席ランクを当てるクイズでは、香取が見事正解を導く。すると中村に「当ててくるよね、慎吾ちゃん。見たことないのにね!」とチクリ。

 そんな口撃もニッコリ笑って交わしていく香取だが、「勘三郎お兄さんはずっと慎吾ちゃんに“見てもらいたい見てもらいたい”って言ってて。いなくなっちゃいましたよ」と、故・十八代目 中村勘三郎の名前が出ると、さすがの香取も目をキョロキョロとさせてだんまり。何も言えないとばかりに空気を飲み込む香取に、中村は「まさかの(ノーコメント)!」とツッコミを入れて笑いを誘う。香取を追い詰めてしまうと、それはそれで調子がくるってしまうようだ。

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