星街すいせい、VTuber界の“先駆者”が届ける一大エンターテインメント 音楽への想いと星詠みの歓声が交差した2ndワンマン
ぽつりぽつりと心の内にある想いをこぼすように歌い出したのは「放送室」。曲を歌い終えた後、そこに込めた想いをこんな風に語ってくれた星街。
「『放送室』は私自身の気持ちを曲にしたもので。配信とかでは、たまに弱音を吐いちゃったりとか、ムカついちゃって言葉が強くなっちゃったりだとか(笑)、ほんとはエンターテイナーとしてみんなに笑顔だけを届けたいのに上手くいかないことがあったりして。そういう想いが歌詞に詰まってます。〈私から出た優しい言葉だけ君に届いてほしい〉という歌詞には、私の気持ちを込めさせていただきました」(星街)
VTuberとして多くの人に認知されたことで生まれてしまう苦悩や葛藤といったネガティブな感情。それを音楽にぶつけて、エンターテインメントとして消化させようと制作されたのがアルバム『Specter』だった。その想いが結実したことは、アルバム自体の仕上がりはもちろん、この日の客席を埋め尽くしていた無数の笑顔が証明していたように思う。その光景を見ながら、星街はライブをハッピーエンドに導くため、最後の曲「Newton」を歌う。彼女に降りかかる様々な声をすべて飲みこんだ上で放たれたラストの〈「大好きーーー!」〉の叫びは、星詠みたちにとって未来を照らす大きな道しるべになっていくはずだ。
アンコールの声に導かれ再び登場した星街は、メロウな雰囲気の「Damn Good Day」と、『Specter』へと繋がる想いを自らの言葉で綴った疾走するロックチューン「GHOST」を届ける。その後、心の中の素直な想いをあらためて口にする。
「私はよく強いとかって言われてるんですけど、全然気にしいで。こんなにたくさん応援してくれてる人がいるのに、ちょっとした言葉で傷ついたりとか、言いたいのに言えないことがたくさんあったりとか、すごくツラい日がけっこうあって。そういう自分がすごいイヤになったりとかして。でも今日、直接応援してくれてるみんなを、こんなにたくさんのみんなを見れてなんだか吹っ切れました! ありがとう!!」(星街)
その後、「男―!」「女―!」「どっちでもない人―!」というコール&レスポンスで会場を沸かせる星街。さらに「すいちゃんのことがかわいいと思う人!」「新衣装がかわいいと思う人!」という言葉を投げかけ、大きな歓声を巻き起こした。そして、ラストナンバーとして選ばれたのは「ソワレ」。曲中の“ソワレ”で決めポーズを全員で合わせ、最高の笑顔で会場を埋め尽くしたまま、2ndソロライブはエンディングを迎えた。
終演後には、この日披露された新曲「先駆者」のリリース(すでに配信中)と、2月1日22時に二度目となる「THE FIRST TAKE」の動画が公開されること、そして3rdライブの開催が決定したことがアナウンスされ、会場は割れんばかりの歓声に包まれた。約5年にわたる音楽活動の中に、”Shout in Crisis” という新たなマイルストーンを打ち立てた星街。だが、VTuberの存在をより多くの人へと広げたいという彼女の使命はまだまだ道半ば。すべての人を“みちづれ”にする、星街すいせいの“TRUE GIRL SHOW”はここからも鮮やかに続いていくのだ。
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