LE SSERAFIM、日本デビューシングルが圧倒的差で首位に グローバルな制作陣によって生まれた“引き算の美学”

 クレジットに名を連ねる名義はざっと13組。しかしこの曲は、その参加人数の多さに反して“引き算の美学”によって成り立った作品だと感じる。サウンドの中核を担うのは、野太くうねるベース。そこに気持ち程度の淡々としたハイハットの刻みが加えられているのみで、簡素な音世界で徹底している。時折カッティングギターが顔を出したかと思えばすぐにフェードアウトし、低音と声だけの世界へと着地する。グループ物となれば音を足して盛り上げたくなるのが人の常だが、こうした洗練された音作りによって、まるでチャンスをうかがう狡猾な狼のような、不気味で危険なイメージを聴く者に与える。パッケージの装丁も洗練されており、無駄な情報を排したシンプルなデザインが美しい。

 BLACKPINKやTWICEなどの活躍で華々しい景色が広がっているK-POPガールズグループシーン。その中でLE SSERAFIMは、全体的なフォーマットとしては現代のスタイルにのっとっているが、目指す方向性としてはシンプルで、デビュー曲ですでに自分たちの立ち位置を確立したと感じる。彼女たちがこうして支持されている現在の状況は、K-POPが新たな局面を迎えていることを表していると言えるだろう。

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