ジャニーズWEST 小瀧望&藤井流星の“ツインタワー”コンビ、俳優を軸に広げる新たな持ち味
小瀧望、初ミュージカルでの堂々とした歌唱シーンが話題に
グループ最年少である小瀧は、デビュー当時から高身長を生かし、メンズファッション誌『FINEBOYS』(日之出出版)でレギュラーモデルを務めるなどモデルとしても活躍。また、デビュー翌年の2015年には、舞台単独初主演で『MORSE - モールス -』の12歳の少年・オスカー役に挑戦した。社会問題を内包したホラー小説が原作という、非常に難しい演目であったにも関わらず、体当たりで堂々と演じた姿に、役者としての素養を示した。その才能が見事に開花したのが舞台『エレファント・マン』で演じたジョン・メリック役だ。身体が変形している青年の役で、キャスト発表の直後は小瀧がどのように演じるのか想像もつかなかったが、実際に舞台の上の彼は“エレファント・マン”そのものであり、圧巻であった。また同作では第28回読売演劇大賞の優秀男優賞と杉村春子賞を受賞した。
そして現在小瀧が挑んでいるのが、初のミュージカル『ザ・ビューティフル・ゲーム』だ。ミュージカル界の巨匠、アンドリュー・ロイド=ウェバーが作曲を手がけたミュージカルの傑作で、小瀧はサッカーに青春をかけ、運命に翻弄される主人公ジョン・ケリーを演じている。グループでの歌唱では伸びやかな歌声が特徴の小瀧であるが、同作ではミュージカル独特の歌唱もマスター。サッカーの試合を歌とダンスで表現する場面では、躍動感のある動きと安定感のある歌声で会場を魅了している。歌の稽古は昨年の9月から開始し、海外のボイストレーナーにリモートでレッスンを受けたと明かしており、多忙な毎日の中で努力を積み重ねる真面目な素顔を覗かせた。バラエティではグループ最年少とは思えない流暢なトークと、果敢に笑いを取りにいく貪欲な姿勢も小瀧の魅力のひとつである。
メンバーの飾らない姿と笑いで人気のYouTubeチャンネル「WESTube」でも二人の魅力が炸裂。跳び箱にチャレンジした「【巨大跳び箱】こんな高いの誰が跳べるん!?」では、惜しくも王者は逃したが、運動神経抜群の小瀧は16段を軽々と跳んでいた。また3分チャレンジ企画では、藤井の超天然が炸裂。タイムを競うはずの企画だが、なぜかマイペースでバナナを食べ進める藤井の姿に、コメント欄もファンからのツッコミが止まらない。整ったビジュアルとのギャップがファンにはたまらない魅力なのだと思う。
二人のユニット曲は舞台『なにわ侍 ハローTOKYO!!』で披露された「VIVID」、ファンから“てりぼー”の愛称で親しまれている「Terrible」などが挙げられ、高身長によるキレのあるダンスが魅力。ライブツアー『ジャニーズWEST CONCERT TOUR 2016 ラッキィィィィィィィ7』で披露された「Terrible」は、ラストで二人同時にセンターステージ上部から落ちる演出も印象的だった。
9thフルアルバム『POWER』のリリースや、ツアーの発表もあり、これからの活動に注目があつまるジャニーズWEST。ツインタワーコンビの飛躍がどのようにグループに還元されるのか、今から楽しみだ。
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