ジャニーズWEST 小瀧望&藤井流星の“ツインタワー”コンビ、俳優を軸に広げる新たな持ち味

 アイドルとしての活動だけでなくバラエティ、ドラマ、舞台、YouTubeと活躍の幅を広げているジャニーズWEST。今回は同グループのメンバーである藤井流星と小瀧望の“ツインタワー”コンビに注目し、エピソードや活動からふたりの魅力を考察してみたい。

藤井流星、斬新な役柄への挑戦で遂げた俳優としての成長

 藤井と小瀧はどちらも高身長であるため、関西ジャニーズJr.時代からファンに“ツインタワー”と呼ばれ、親しまれている。藤井は凜々しい顔立ちと超がつくほどの天然なキャラクターで愛されている。嵐の松本潤に師事し、ジャニーズWESTのライブ演出も手がけており、ジャニーズらしいキラキラのアイドル感にプラスし、グループの持ち味であるバンドスタイルや関西色を打ち出したお笑いなど多くの要素をギッシリと盛り込んだステージ演出はファンの間でも好評だ。

 また昨今は、俳優としての活動も目覚ましく、2021年には黒柳徹子らと共演した朗読劇『ハロルドとモード』に挑戦。藤井は黒柳演じるモードに恋する19歳のやんちゃな少年・ハロルドを演じたのだが、ほぼ出ずっぱりで朗読をしながら芝居をするという複雑な舞台を体当たりで演じた姿が印象的だった。

 また同年は映画『賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』では自身初のヴィラン役としてシリーズ史上最凶の刺客・視鬼神真玄役を担当。思い切りの良い振り切った演技は好評で、役者として大きな飛躍の年になった。

 昨年2022年には小瀧主演ドラマオシドラサタデー『鹿楓堂よついろ日和』(テレビ朝日系)で小瀧演じる東極京水の双子の兄・東極八京役として出演したのだが、第1話の終盤の登場シーンまで、藤井の出演は明かされていなかったため、放送後のSNSには「まさかのツインタワー共演」とファンの驚きと喜びの声で溢れた。

 ドラマプレミア23『警視庁考察一課』(テレビ東京系)では錚々たるサスペンスの名俳優たちとともに、捜査一課志望なのに、“考察”一課に配属された新米考察官・藤井龍として出演。これまで演じたことのない役柄ながら、ベテラン達に翻弄されつつも捜査に邁進する愛すべきキャラクターを作り上げ、役者としての成長を感じた。

 活躍の場は俳優の活動にとどまらず、バラエティでは独特のポテンシャルを発揮。『あなたの代わりに見てきます!リア突WEST』(テレビ朝日系)では、藤井が食レポをする際の掛け声「だぎゃーす」が話題に。最近のオンエアではメンバーも藤井のロケで食事が運ばれてくると、ワクワクした表情を隠そうとせず、お約束の「だぎゃーす」を発動。小瀧をはじめメンバー全員でツッコみ、スタジオが爆笑の渦に包まれている。新年初回放送では藤井が罰ゲームの「過酷ロケ」に挑戦。660分の過酷な登山ロケと思いきや、あっさり登山をクリア。その後山小屋でジンギスカンを頬張りながら「今のところいい休日」と素直なコメントをする藤井と、納得できないメンバーのやりとりで盛り上がりを見せた。無理をして笑いを取りに行かずとも、自然とその場を面白いシチュエーションにしてしまうのが、藤井の藤井たる所以ではないだろうか。

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