香取慎吾、子ども記者と共に迫った氷川きよしの本音 『ワルイコあつまれ』SPから受け取ったこと
香取の「ずっと応援してきてくれた人たちにびっくりもさせたいけど、裏切っちゃいけないみたいな。そのへんってどうしてますか?」という質問は、そのまま活動の幅を広げ続けている香取が気にかけている部分とも重なって聞こえた。対して氷川は「ツアーでは半分半分なんですよ。前半で今まで作ってきた氷川きよし像。後半は思い切り自分で作詞作曲したポップス系のものを」とバランスを取りながら、新しさを披露してきたと話す。
さらに今年の『第73回NHK紅白歌合戦』でも披露される「限界突破×サバイバー」を最初に歌ったときの心情を「“オラァ!“って感じでした。“これが私じゃあ!“みたいな感じ」と振り返ると、子どもたちから「すごい」「憧れる」との声も。そんな子どもたちに「強く生きるのよ!」と発破をかける氷川のキラキラとした瞳が、これからさらに進化していこうという野望に満ちていて頼もしかった。
「守り」に入ることももちろん悪いことではない。だが、自分の好きなことが見えているのであれば、そこにたどり着きたいという野望があるのであれば、どんな状況であっても「攻め」に転じることができる。それは「クイズ!人生最高の一問」で登場した写真家・幡野広志にも共通することだ。
幡野は末期ガンのために余命3年と診断されながらも、1人旅を続けてきた。まだ見たい風景がある、撮りたいものがある。自宅でじっと療養するだけが、自分らしい過ごし方ではない。そんなふうにチャレンジし続ける人に対して、周りができることは「言葉のピッチャーではなくキャッチャーになることだ」とも。
限りある人生を見据えて今できることをやりきる。そんなマインドを持つゲストたちと新しい地図を広げていく3人の共鳴する様子に、胸が熱くなった『ワルイコあつまれ』のクリスマススペシャル。彼らの眩しいばかりの生命力を目の当たりにして、まもなく訪れる2023年に何か新しいことにトライしてみたいという気持ちにさせられた。
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