WARPs ROOTS、ボーカル&ダンスで示した“次世代ボーイズグループ”の煌めき ライブ終演直後メンバーインタビューも
後半の目玉はダンスバトル。今回は1 on 1と2 on 2の2形式で行い、歓声の大きさでジャッジする。1 on 1に挑んだのはTOMOKIと、彼の写真をスマホの画面にするほど仲が良いというMIZUKI。ボトルスピンならぬ“SOUMAスピン”によってMIZUKIが先攻に決定すると、全員が見守る中、煽り合いながらも楽しそうにぶつかっていく。結果、この試合の勝者はMIZUKIに決定した。続く2 on 2ではSOMAのスピンにより先攻がMASAYAとSHIBUTANI YUGA、後攻がRYOTAとTAKERUに決定。スキルフルな技を出し惜しまないYUGAとMASAYA、ペアで息の合った動きを見せるRYOTAとTAKERUと、バトルでありながらも互いへのリスペクトを感じる。この試合ではRYOTAとTAKERUが勝利した。
勢いそのままに、続いてはDJ RIONをフィーチャーしたダンスサイファーが展開。REIA、SEIYA、KURODA TSUBASA、SOMA、RYUSHIN、MIZUKI、TAKERU、RYOTAが息を吐く暇なくダンスを繰り出す。観客はもちろん、メンバー同士も刺激し合える時間であっただろう。
ボーカルカバーでは、NAGATO、ISOZAKI TSUBASA、SOUMA、SHIBUTANI YUGA、RYUSHINがBIGBANGの「LOSER」を、REIAがNAGATOと、SHIBUTANI YUGAがRYOYTAと交代したメンバーでSuper Mの「Jopping」を披露。確立したラップスタイルを持つSHIBUTANI YUGAに「声が太く男らしい」と尊敬されるNAGATOは、厚みのある歌声で楽曲の世界観を立体的に創り上げていく。そんな中、自然と耳が吸い寄せられ、思わず誰の声だろうと顔を上げてしまうのが「メインボーカルを張りたい」と語るISOZAKI TSUBASAの歌声だ。低音の響きがよく効いたRYUSHINの歌声と、ダンスのみならずオールマイティーに頭角を現すRYOTAのラップは、楽曲に一層の彩りを添えていく。遠くからでも目を惹くREIAの艶のある表現力を初め、全員が自分の魅せ方を意識してきた1年間の軌跡を思わせるステージだった。
最後のMCでは、年下メンバーとも同じ目線で関わっているという最年長のNAGATOに選出されたTAKERU、SOMA、MASAYA、KOSUKE, RYOTAが登場。「良いメンバーが選べたのでは」とNAGATOが自負していると、観客からの「かわいい~」という声に照れるKOSUKEの姿が。このメンバーならではの“年下力”を感じられる瞬間だった。MC中には、バックヤードで待機していたはずのRYUSHINが突然登場する場面も。先程のサイファーで脱いだ際にTAKERUとパーカーが入れ替わってしまったと説明し、TAKERUがRYUSHINの大きいサイズのパーカーを着て袖や裾が余っているのを見せると、その愛らしさに会場中が笑顔に包まれた。
この回では「辛くて諦めそうな時どうやって自分を奮い立たせるか」と言う質問が。普段静かなRYOTAが「犬と遊ぶとかそっち系?」と真っ先に答えると、そのギャップにはメンバーから『ええ~可愛い!』との声が。MASAYAは「映画などを見てリフレッシュして切り替える」と話したほか、NAGATOとTAKERUはメイウェザーの名言「お前らが休んでいるとき、俺は練習している」を言い合って自分たちを奮い立たせていると明かした。
そんな気合の入ったNAGATOが「いよいよラストスパートです。皆さんも僕たちにエネルギーを届けて欲しいと思います!」と火をつけると、SOMA、 MASAYA、TAKERU、KURODA TSUBASA、REIA、KAITO、TOMOKIが「CHASE ME」をパフォーマンス。楽曲を縁取るKURODA TSUBASA、MASAYAのボーカルや、広い音域が大きな可能性を見せるTAKERUの歌声など、それぞれの特徴を武器に、ダンス&ボーカルとして一つのチームに成長している様を目の当たりにできた。
最後にはNAGATO、MIZUKI、SHIBUTANI YUGA、ISOZAKI TSUBASA、SEIYA、TAKERUを先頭に、全員がステージに上がり楽曲「ROOTS」を披露。拳を高く突き上げ、セットリストを完走した。
TOMOKIは今回のライブを終えて、「貴重な機会をいただけて沢山のお客さんが来てくださることが幸せです。熱さが伝わって自分たちも最高のパフォーマンスができました」と感想を述べた。最後には、最年長のNAGATOが挨拶。「来年ついにデビュー組が決まりますが、18人全員が個性を磨いて最強の軍団になっていきたいと思います。引き続き応援の程よろしくお願いいたします」とこの1年間に想いを馳せ、気持ちを新たに決意表明した。