アンジュルム、10人体制で完走した1年間を締めくくる秋ツアー千秋楽 歴史を継承しながら育まれるグループの新たな魅力

アンジュルム、秋ツアー千秋楽レポ

 11月30日、アンジュルムの秋ツアー最終公演となる『アンジュルム concert 2022 autumn final ANGEL SMILE』が日本武道館にて行われた。現10人体制では2度目となる今回の武道館公演で、スマイレージの楽曲も多数組み込まれたステージを披露した彼女たち。本稿ではそんなツアーファイナルの様子をレポートする。

 会場が暗転し、鳴り響く拍手。オープニング映像が流れ始めて少しすると、赤と黒の衣装に身を包んだメンバーが登場。1曲目は今年5月にリリースされた「ハデにやっちゃいな!」を披露した。続けて「愛されルート A or B?」をパフォーマンス。平山遊季や為永幸音をはじめ、メンバーたちが切ないながらも強さを兼ね備えた絶妙な表情で楽曲の世界観を表現していく。サビでは竹内朱莉や上國料萌衣が安定感のある伸びやかな歌声を響かせ、会場を魅了した。そして、「愛のため今日まで進化してきた人間 愛のためすべて退化してきた人間」を経て、「悔しいわ」へ。ファンキーかつアップテンポな楽曲で会場の熱を高めていく。

 MCではリーダーの竹内が「日本武道館にお集まりのみなさん、ようこそ!」と挨拶し、各メンバーは会場を埋め尽くすファンに会えたことを喜ぶかのように手を振った。竹内が会場の様子を見て「すごいね! めちゃくちゃ沢山いらっしゃる!」と感想を述べつつ、本公演はスマイレージ時代の楽曲も含めて、ボリューム満点の内容で行うライブだと紹介。会場から大きな拍手が沸き起こった。

 MCを手短に終えると、すぐに次のパフォーマンスへ。メンバーが中央ステージに移動し、「ミステリーナイト!」を披露した。佐々木莉佳子の自信に満ちたクールな表情や伊勢鈴蘭の華やかであやしげな表情が、セクシーな雰囲気を漂わせながら女性の寂しい心情を歌った本楽曲の魅力を引き立てている。ラストのサビでは、安定感を増した歌と会場を真っ直ぐに捉える鋭いまなざしで川名凜が存在感を示した。デビュー3年目を迎え、着実にアイドルとしてのキャリアを積み重ねていることが伝わってくる。

 ここで、為永幸音が「武道館のみんな、エンジンかかってる?」と叫びながら問いかけ、会場の熱気をさらに高めていく。川名、松本わかな、平山遊季も為永に続きカウントダウンで次の楽曲への盛り上がりのベースをつくると、橋迫鈴の「日本武道館、ついて来い!」という掛け声を合図に、ロックナンバー「私、ちょいとカワイイ裏番長」へ。勢いをそのままに、「〇〇がんばらなくてもええねんで!! 」「有頂天LOVE」と、10人体制のアンジュルムとしても、本ツアーとしても初披露となる楽曲を3曲続けて披露した。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「ライブ評」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる