ノラ・ジョーンズ、2010年代の“他流試合”がもたらした表現の成熟 20年間アップデートを続ける音楽家としての冒険心
オリジナルフルアルバムとしては最新作となるのが『Pick Me Up Off The Floor 』(2020)。前作のコラボがよほど相性が良かったのかジェフ・トゥイーディを共同プロデューサーに迎え、ノラ一人で書いた楽曲を中心にまとめられたアルバムとなっている。彼女の基盤であるジャズやブルースはもちろんのことモダン化したモータウンあたりのフィーリングまでも含んだ作品で、10数年にわたって多くのアーティスト、ミュージシャンたちとやってきた経験が自然に流れ出し、とても聴き心地のよいアルバムとなっている(今回の来日公演でも「I'm Alive」「Say No More」「Flame Twin」「This Life」などが取り上げられていた)。
現時点で最新アルバムとなるのが昨年10月に出した『I Dream Of Christmas』(2021)。誰もが驚かされたクリスマスアルバムで「White Christmas」や「Winter Wonderland」といったお馴染みのクリスマスソングに加え「Christmas Calling」などのオリジナルナンバーを交えたもので、彼女ならではの親しみやすく、歌心溢れるアルバムはまさにクリスマスのパーティには最適な一枚となっている(今年は新録やライブを加えたデラックス・エディションも出た)。
長かったコロナ禍のパンデミック状況下でも積極的にライブ配信を行ってきた彼女だけに、今も新しいアイデアと冒険心を詰め込んだ新作へと意欲を燃やしているに違いない。成熟を深めていくノラならではの世界が聴ける日も遠くないはずだ。
※1:https://realsound.jp/2022/06/post-1042022.html
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