蒼井翔太によるOPも話題、『ポプテピピック』楽曲に集まる注目 クオリティの高さとストーリーが生み出すギャップ
一方でオープニング楽曲は、それぞれアーティスト性の高い楽曲が起用されているのが特徴的だ。
第1期のオープニングは上坂すみれによる「POP TEAM EPIC」であったが、アーティスティックなOP映像と共にサウンドのハイセンスさは衝撃的であった。カオスなアニメの主題歌としても成立している上、エッジの効いたサウンドと上坂のボーカルが小気味良いリズムとグルーヴ感を創出し、声優がリリースする楽曲としても他に類を見ない曲となっている。
そして今回の第2期2話からのオープニングもまた、強い印象を残すものとなった。1話オープニングから引き続き蒼井の「PHYCHO:LOGY」が採用され、サイケデリックで情報量の多い映像は、一度では到底把握しきれないほどの見どころが用意されており、中毒性の高い一曲になっている。疾走感のあるリズムでありながら、重厚な音色が過不足なく置かれており、ハイトーンボイスがサウンドの一つとして存在すると同時に、蒼井のボーカリストとしての表現が花開いている。“実写で出演し『ポプテピピック』という作品の一部として面白がられている蒼井”と、“アーティストとしての唯一無二の存在感を放つ蒼井”のギャップを感じさせられる。
多くを語るのは野暮なほど、質の高い映像と音楽、そして“クソアニメ”そのものの内容だ。音楽の性質的に“人気声優による歌唱”という一点に留まらない魅力があるが、やはりどんな声優が起用されるのかワクワクしてしまう。どのような状況でどんなジャンルの音楽が使われるのか。今後の放送でも、この作品がまた多くの名曲と記憶に残る歌唱を生み出すだろうことは想像に難くない。
平川大輔、上坂すみれ、木村昴……声優×アーティストのコラボが活性化した2021年
2021年は、声優とアーティストのコラボレーションが例年以上に活性化した年となった。平川大輔(『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』魘…
蒼井翔太、ライブ音源配信を機に味わうカラフルな歌声 多彩な楽曲を歌いこなす表現力の進化も
女性でも難しいと言われるキーを軽々と歌いこなすハイトーンボイス。控えめに言って大天使かと思うほど愛と癒しに満ちたファルセット。そ…