Snow Man 目黒蓮、グループの「出口のない入り口」に 目が離せなくなる人柄滲むパフォーマンス

 いよいよ本日2ndアルバム『Snow Labo. S2』が発売され、全国8都市を巡るツアー『Snow Man LIVE TOUR 2022 Labo.』の開催も目前に迫っているSnow Man。リアルサウンドでは、昨年に開催され、今年5月に映像作品としてリリースされた『Snow Man LIVE TOUR 2021 Mania』(以下『Mania』)をもとに、メンバー一人ひとりの個性やパフォーマンスにフォーカスする短期連載を展開中だ。第7回は目黒蓮に注目する。(編集部)

目黒蓮のパフォーマンスにおける“Mania”なポイント

 世の中には“華がある”と呼ばれる人がいる。では、その“華”をなすものは何なのかと考えると、それはスタイルや顔立ち、愛嬌のある天然さのような生まれ持ったものと、髪型やファッション、立ち振る舞いや魅せ方のような後天的に見につけるものの二つから構成されると考えられる。

 185cmの体躯に端正な顔立ち、黒髪テクノカットがトレードマークの目黒は、見るからに華やかな、生まれながらにして恵まれた人に思える。ファッション誌『FINEBOYS』で初の単独表紙を飾った際には公式サイトが10秒でサーバーダウンを起こしたという逸話を残し、俳優としてドラマや映画にも引っ張りだこ。道枝駿佑(なにわ男子)と共にW主演を務め、『Mania』公演期間中に放送されたドラマ『消えた初恋』は大きな話題に。年内だけでもNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』、フジテレビ系木曜劇場『silent』、映画『月の満ち欠け』への出演が立て続けに発表され、ファンはその出演作の多さ、多忙さに驚かされた。アイドルやジャニーズに関心がなくとも、ドラマで目黒を見かけ、それをきっかけにSnow Manに興味を持つようになる人はこれまでも少なくなかっただろう。それが10月から年末にかけてさらに増えていくことになりそうだ。それぞれのメンバーが個性を発揮し、幅広く活躍しているのがSnow Manの強みだが、その中でも今の目黒は特に、ファンダムの外に向けて扉を開くグループの「入口」になっている人ではないかと思う。

 こうして活躍を書き並べて見ると、いかにもまばゆい光を浴びて生きてきた人に思える。だがその実、デビュー前までの歴史の中では多くの苦労を乗り越えてきた人。いまやトレードマークとなった黒髪テクノカットも、悔しさの中で活路を見出すための目黒の発明だ。

 先天的な魅力は、手に入れようとして入れられるものではない。だからこそ、後天的に獲得した魅力は、それを手に入れるための努力も含めてその人の人間的な部分を磨き、光らせる。新しく入ってきたファンを目黒自身に、あるいはグループに留まらせるのは、扉から一歩踏み込んだ時、今度はその人間的な部分での魅力が見えてくるからではないか。

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