Snow Man 目黒蓮、グループの「出口のない入り口」に 目が離せなくなる人柄滲むパフォーマンス
『Mania』のパフォーマンスの中でそれを見るとしたら、例えば「Sugar」で、振りの一つひとつは丁寧に踊りつつ、自分の体の形を理解して首や腰の角度を活かし、ところどころに自分の見せ場を作っているところ。「EVERYTHING IS EVERYTHING」などのバラード曲で胸に手を当て、深刻な表情で歌い上げる姿。ふとした瞬間の少年のような無邪気な笑顔や、素朴なピースサイン。「Secret Touch」で見せる切ない表情と手の表現。ありきたりな言葉になってしまうが、そこには「素直さ」や「懸命さ」のようなものが滲んでいるし、今の目黒になるまでの努力や試行錯誤の軌跡が感じられて、また目が離せなくなるのだ。
たとえどんなに天邪鬼な人でも、髪の毛から顎のライン、脚の長さが形作る文句のつけようのない立ち姿や、手指やまなざしの美しさに目を奪われずにはいられないし、視線を奪われているうちにひょっこり表れる、クールなビジュアルとは裏腹の無邪気さと天然さ、聴く者を包み込む歌声で、「入り口だけ」のつもりがぐいぐい引き込まれてしまう。先天的な魅力と後天的な魅力、双方兼ね備えられてしまうともう平伏するしかないのだと思い知らされる。これからもその魅力を存分に発揮して、Snow Manの「出口のない入り口」として、さらに多くの人を引きずり込んでもらいたい。
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