NUMBER GIRLは再び解散へ DOPING PANDA、ELLEGARDEN、THE YELLOW MONKEY…再結成したバンドの今
一方で、同じように“今”というところに関しては、このバンドが再集結を果たして、この時代にいてくれてよかったと、こちら(=リスナー)側が感じたのがTHE YELLOW MONKEY。もちろん、NUMBER GIRL、DOPING PANDA、ELLEGARDENらに対してもそう思っているけれど、THE YELLOW MONKEYは、2020年11月3日、コロナ禍の状況下ででいち早く有観客ライブを東京ドームで行ったというところにおいて挙げたい。紆余曲折を経た、かつ規模が大きいバンドが、先陣を切ってライブを成功させた説得力は、音楽ファン以外にも響いたはずだ。ライブシーンが窮地に立たされてきた――今も抜け出せているとは言えないけれど――その状況に風穴を開けられる数少ないバンドとして、THE YELLOW MONKEYは大きな役割を果たしてくれた。
繰り返しになるが、コロナ禍の日本において、まだライブシーンが復活したとまでは言い難い。奮闘しながら、それぞれが答えを探している状況だ。そんな中でも、解散や活動休止というブランクをバネにし、“今”を見失わずに前進しているバンドたちは、私たちの日々の指針にもなると思う。向井秀徳がのびのびと「稼げる」状況になって、再びNUMBER GIRLが観られますように、という希望も抱きながら、相変わらずバンドを追い続けていきたい。
(※1)https://storywriter.tokyo/2019/02/15/0797/
(※2)https://numbergirl.com/
(※3)https://www.takeshihosomi.com/blog/2022/08/we-have-a-guardian-angel.html