水曜日のカンパネラ、新体制初のワンマンライブを縦横無尽に駆け抜ける 観客を巻き込みながら作り上げるステージ

水曜日のカンパネラライブレポ

 小休止を挟んで、幕が一気に開く。するとそこには、竹でできた豪華な舞台セットの上で静止する詩羽の姿が。これには会場中から大歓声が上がり、空気が一変。そして「かぐや姫」を披露した。

 曲を終えると詩羽は、会場を見渡しながら「年齢も性別もぐちゃぐちゃ」な客層について「世代のごちゃごちゃ感が私的には心地いい」と話す。そして次に披露する「織姫」のために、スマホのライトを照らして”天の川”を作ってほしいと言った。

 「織姫」から流れるようにして「卑弥呼」へ。今回のライブはレーザー演出をhuezのYAMAGEが担当しており、会場を突き刺すような鋭い光線が曲の世界観を引き立てている。新曲を挟み、次の「エジソン」ではMVを再現したセットがそのままステージに登場した。

 「私はライブに来てくれてくれた人に"BIG LOVE"を伝えていきたい」と言うと、最後に「桃太郎」「一寸法師」と続け様に披露し、最後の楽曲「招き猫」では巨大な招き猫もステージに登場。小判のような金の紙吹雪が舞う中、全力で駆け抜けた新体制初のワンマンライブは幕を閉じた。

 夏の暑さにも劣らない熱気に会場が包まれていたこの日。満足そうな観客の表情が印象的だった。詩羽を据えた新体制の水曜日のカンパネラの快進撃が始まりそうだ。

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