ジャニーズWEST、櫻坂46、GENERATIONS、ポルノグラフィティ、郷ひろみ……8月3日リリースの新譜5作をレビュー
ポルノグラフィティ『暁』
前作『BUTTERFLY EFFECT』以降にリリースされたシングル(『カメレオン・レンズ』『ブレス』など)、デビュー20周年を記念したイベント、コロナによる停滞を経て、“新始動”のキックオフを掲げた「テーマソング」、昨年行われたツアーで披露された「メビウス」「ナンバー」などを含む約5年ぶりのオリジナルアルバム。最高な出来事、最悪なパンデミックを経験しながら、そのすべてを楽曲へと結びつけた本作の精神性を象徴しているのは、タイトルトラック「暁」(作詞:新藤晴一/作曲:岡野昭仁・tasuku)だ。期待と不安、悪意と善意がせめぎ合うような世界のなかで、〈弱き者〉である我々はどう生き、どこを目指すべきか。ヘビィかつエモーショナルなロックサウンドと、生々しい感情がぶつかり合うこの曲は、ポルノグラフィティの新たなアンセムだ。(森)
郷ひろみ『ジャンケンポンGO!!』
〈ジャンケンポン Go Go/拳突き上げて 大地踏み締めて〉とブチ上げた瞬間、ポジティブな波動が真っ直ぐに伝わってくる。デビュー50周年を記念したニューシングルの表題曲「ジャンケンポンGO!!」(作詞:上中丈弥(THEイナズマ戦隊) /作曲:ats-)は、郷ひろみにしか歌えないアッパーで華やかなロックナンバーだ。1972年に「男の子 女の子」でデビューし、「「2億4千万の瞳 -エキゾチック・ジャパン-」「GOLDFINGER'99」など数多くのヒット曲を輩出。昭和、平成、令和を駆け抜けてきた郷は66歳になった現在も、一瞬で聴く者の気分を上げるパワーを持ち続けている。カップリングにはバラードの名手、川江美奈子が手がけた「約束」を収録。ファンに向けられた〈終わることない愛の歌を君に贈ろう〉というラインが心に残る。(森)