King & Prince、コントラスト映えるユニット曲に注目 アルバムを通して打ち出す色とりどりの世界観

 4thアルバム『Made in』のリリースを6月29日に控えるKing & Prince。5月31日には同アルバムに収録される内容が一挙公開された。KREVAが作詞・作曲を手掛けた「ichiban」をリードトラックに据え、シングル表題曲「恋降る月夜に君想ふ」「Lovin’ you」「踊るように人生を。」などを含む全17曲(通常盤のみ)が収録されるという。そして、アルバムならではの楽しみといえば、ユニット曲もその一つ。本稿では過去のアルバムからKing & Princeのユニット曲にフォーカスしてみたい。

King & Prince「ichiban」YouTube Edit

 ちょうど3年前の2019年6月にリリースされた1stアルバム『King & Prince』では、平野紫耀、髙橋海人によるダンサブルな「Big Bang」、そして岸優太、永瀬廉、神宮寺勇太の3人による「Letter」が収録された。両曲ともにツアー『King & Prince CONCERT TOUR 2019』で披露され、それぞれの世界観を打ち出した。

King & Prince
King & Prince

 「Big Bang」のステージでは、フードをかぶった平野と髙橋がメインステージに登場。照明を落とし、スモークと光でクールな世界観を演出した。またメインステージからバックステージへと会場を大きく使ったパフォーマンスで、リズムとリンクした細やかなステップ、不意に見せる表情でオーディエンスを魅了。フードを取るタイミング一つとっても絶妙で、ダンスキャリアを発揮した2人ならではの世界観を表現し、強いメッセージを込めたステージだった。

 一方、神宮寺のギターから始まる「Letter」。両サイドには岸と永瀬が登場。タイトルの通り、「Dear Tiara(ティアラ=ファンの呼称)」と手紙を書くように歌詞がメインビジョンに表示された。神宮寺、岸、永瀬とリレー形式で歌い、優しい笑顔と時には強い気持ちを滲ませながらファンに語りかけるように聴かせた。“僕”と“君”と過ごした時間、ティアラを想う心情がありありと浮かぶ。会場ではファンの姿が映し出される演出もあり、感謝と愛を優しくメロディに乗せて歌い上げた。

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