ASTRO、FANTASTICS、JO1、w-inds.出演の『MTV LIVE MATCH』 多くの熱狂生んだ4組のステージを観て

w-inds.、ダンス&ボーカルの礎を築いた本領発揮

w-inds.(写真=上山陽介)

 2000年結成のw-inds.は、らしさ貫くステージを見せた。「Get Down」「Strip」「Time Has Gone」と重厚感ある攻めのダンスミュージックを披露したあとに続くは「のほほんとした」MCタイム。橘慶太と千葉涼平の二人は、深々と四方に礼をしてから話し始める。「21年やってきて、楽曲がすっごくたくさんある。何をやろうか迷ったけど、ダンスグループが多いから、踊ろうと思って」(橘)との言葉どおり、w-inds.の音楽性の幅広さを示しながらも、00年代以降のダンス&ボーカルの礎を築いた本領を発揮する。

 耳が驚くようなシンセサウンドから始まる「Let's get it on」でセンターステージにやって来た橘の表情には、笑みがあふれていた。少人数編成ゆえ、ステージを広く使い、息つく暇なく歌って踊りながらも、ステージを心から楽しんでいた。「Temporary」では、鳥肌が立つほどに二人のユニゾンが溶け合う。

 二人は、観客のうちわに目を留める。「僕にじゃないよね、ごめんね」とおどけつつ、「ピースして」のお願いに「するする。ダブルピースしちゃう」と、サービス精神旺盛。「うさ耳して」とのお願いには「20年前にはなかったよ」と、キャリアならではのトークで沸かせる。「ライブに行ってみたいって思わせるための」最後の2曲は、「Beautiful Now」「New World」。二人の姿が見えなくなっても、観客はクラップを続け、拍手を送り続けた。

 「皆さんめちゃくちゃかっこよかった」「僕も、もっとかっこよくなりたいと思った。刺激を受けた」と、謙虚な二人の背中は、実に大きく逞しかった。

JO1、11人の個々のエネルギーがほとばしる 迫力と華のあるパフォーマンス

JO1(写真=上山陽介)

 暗転のなか、セットポジションについた瞬間ざわめきが起こった。ラストに登場したJO1の1曲目は、デビュー曲「無限大」。11人が目まぐるしくフォーメーションを変えながら、気迫あふれるパフォーマンスを見せる。今年2月に休養から復帰した金城碧海がモニターに映ると、多くのファンが感情を高ぶらせた。続く「Born To Be Wild」では、シンクロ率の高いダンスの端々から、個々のエネルギーがほとばしる。

 MCとなると、高揚感からかふわふわとする彼ら。いまだファンと会うことに慣れておらず、ファンもまた、彼らが実在することに慣れていない。特有の初々しさがあった。「僕とのデートを楽しんでいってください」(佐藤景瑚)、 「うしろまでちゃんと見えてるよ。楽しんでいってね」(與那城奨)と、それぞれの挨拶のあと、最新アルバム『KIZUNA』より「Move The Soul」を披露。木全翔也は、ステージを支配するような存在感を見せる。

 「Dreaming Night」で跳ねるように歌い花道を進み、センターステージへ。11人編成は、今回の参加グループでは最多。並ぶだけで、迫力と華があった。「Walk It Like I Talk It」では楽曲の世界観を体現、「With Us」では川尻蓮と鶴房汐恩ら、メンバー同士が顔を見合わせ、笑い合う場面もあった。リーダー・與那城が隊列の先頭に立って、皆が笑顔で遠くを指さすシーンは、まさに今の、そしてこれからのJO1の姿に思えた。

 同公演の模様は7月31日20時よりMTVにてオンエアされる。

■番組情報
『MTV LIVE MATCH 2022.06.05』
放送日時:7月31日(日)20:00〜22:30(初回放送)

■セットリスト
<FANTASTICS from EXILE TRIBE>
Drive Me Crazy
Tumbling Dice
DiVE
OVER DRIVE
Overflow
サンタモニカ・ロリポップ
Escape
Turn to You
Summer drops
Flying Fish

<ASTRO>
ONE
Again
Stardust
Like Stars
Candy Sugar Pop
After Midnight

<w-inds.>
Get Down
Strip
Time Has Gone
Let's get it on
Temporary
Beautiful Now
New World (Remix)

<JO1>
無限大
Born To Be Wild
Move The Soul
Dreaming Night
Walk It Like I Talk It
With Us

http://www.mtvjapan.com/

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