香取慎吾、King & Prince、UNISON SQUARE GARDEN、DEEP SQUAD、STU48……4月13日リリースの新譜5作をレビュー

 毎週のリリース作の中から注目作品をレビューしていく連載「本日、フラゲ日!」。今回は4月13日リリースの香取慎吾『東京SNG』、King & Prince『踊るように人生を。/Lovin’ you』、UNISON SQUARE GARDEN『kaleido proud fiesta』、DEEP SQUAD『Gimme Gimme』、STU48『花は誰のもの?』の5作品をピックアップした。(編集部)

香取慎吾『東京SNG』

 1stアルバム『20200101』以来、約2年3カ月ぶりのニューアルバム『東京SNG』のコンセプトは、“タキシードが似合うジャズ”。H ZETTRIO、WONK、ヒグチアイ、Gentle Forest Jazz Band、田島貴男(Original Love)などをフィーチャーし、古き良きビッグバンドサウンドから現在進行形のハイブリッド系まで、“東京のジャズ”をモチーフにした作品に仕上がっている。それを象徴しているのが、美空ひばりの歌唱で知られる和ジャズの名曲を小西康陽がリアレンジ、現在の東京カルチャーを体現したダンスボーカルグループとともにカバーした「東京タワー(feat. 新しい学校のリーダーズ)」。日本の大衆音楽の歴史を踏まえ、未来に手渡そうとする意義深い試みだと思う。個人的ベストトラックは、向井秀徳、山下宏明、香取慎吾のコライトによるハードボーイルド風の表題曲「東京SNG」。(森)

King & Prince『踊るように人生を。/Lovin’ you』

 神宮寺勇太が主演を務めるドラマ『受付のジョー』(日本テレビ系)の主題歌「踊るように人生を。」、そして平野紫耀が出演するコーセーコスメポート『ジュレームiP』CMソングとしてオンエア中の「Lovin' you」を表題に掲げた両A面シングル。神宮寺の甘い歌声から始まる「踊るように人生を。」は、華やかなブラスと軽快なドラムが聴くものを踊らせるミュージカル調のポップナンバーで、新生活が始まったこの季節を明るく彩る。「シンデレラガール」を筆頭に様々なラブソングを届けてきたKing & Princeが、これまで以上にささやかな日常の愛を歌う「Lovin’ you」も、5人の美しいボーカルを存分に堪能できる楽曲だ。CD通常盤には2018年のツアーで初披露され、長く音源化が待たれていた「BANGIN!!」も収められる。現在は初のドームツアーでまさに絶好調のKing & Prince、音楽面での挑戦もまだまだ続きそうだ。

King & Prince「踊るように人生を。」YouTube Edit
King & Prince「Lovin’ you 」YouTube Edit

UNISON SQUARE GARDEN『kaleido proud fiesta』

 前作『Phantom Joke』以来、約2年半ぶりのニューシングルの表題曲「kaleido proud fiesta」は、『TIGER & BUNNY 2』(Netflix)のオープニングテーマ。「オリオンをなぞる」「リニアブルーを聴きながら」「harmonized finale」に続く“ユニゾン×タイバニ”の4回目のタッグとなるこの曲は、〈かくしてまたストーリーは始まる〉というフレーズからはじまる、高揚感と幸福感に溢れたアッパーチューン。緻密に構成されたアレンジメント、奔放に打ち鳴らされるギター、ドラム、ベース、華やかなストリングスが絡み合い、“これぞユニゾン!”と快哉を叫びたくなる楽曲だ。ポップとロックの独創的なバランスをさらに突き詰めながら、“らしさ”を更新する姿勢にグッと心を掴まれてしまう。カップリングにはユニゾン流オルタナロックンロール「ナノサイズスカイウォーク」を収録。(森)

UNISON SQUARE GARDEN「kaleido proud fiesta」ティザースポット

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