Homecomings、3年半ぶり全国ツアーファイナルから伝わったバンドの充実ぶり 新曲「i care」も披露したLIQUIDROOMワンマン

Homecomings、リキッドワンマンレポ

 この日のライブで印象的だったのが、リズムセクションが伸び伸びとしていて躍動感に溢れていたこと。クライマックスに向けてバンドの演奏はパワフルさを増していく。「PAINFUL」では4人が輪になってプレイ。シューゲイザー風の分厚いバンドサウンドに会場は盛り上がる。そして、「新曲も色々できているので、季節ごとに楽しんで欲しい」という畳野のMCを挟んで、ラスト3曲を続けて演奏。間奏部の4人の演奏がエモーショナルな「LIGHTS」の高揚感にワクワクさせられたし、ラストナンバー「Here」のメリハリをつけたダイナミックな演奏も自信に満ちていて、ギターノイズを置き土産にステージを去っていく4人には、すべてを出し切った爽快感が漂っていた。

Homecomings(写真=池野詩織)

 アンコールに応えて再びステージに上がったバンドは、ツアーの思い出話。そして、福富が「もう、終わっちゃうんやなあ」としみじみ呟くのが微笑ましい。4人の楽しげな様子から、彼らがどれくらいこのツアーを大切にしていたのかが伝わってきた。そして、アンコール曲は、ずっしりとしたグルーヴが心地良い「somewhere」。観客はもちろん、バンドも演奏することを心から楽しんでいることが伝わってくるライブで、会場を出る時にすれ違ったカップルが、「控えめに言って最高!」と笑顔を浮かべて夜の街に消えて行った。

Homecomings(写真=池野詩織)

■セットリスト
1.ALPHABET FLOATING IN THE BED
2.I Want You Back
3.HURTS
4.Songbirds
5.Cakes
6.Blue Hour
7.Blanket Town Blues
8.光の庭と魚の夢
9.アルペジオ
10.i care
11.Continue
12.PAINFUL
13.LIGHTS
14.PAPER TOWN
15.Here

En1.somewhere

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる