TAEIL(NCT)、ソロ曲ならではの爽やかで王道なポップソング 『二十五、二十一』OSTがバイラルチャート絶好調

 『二十五、二十一』は、1990年代後半に起きた韓国での経済危機を背景に、時代の混乱の中で夢を奪われた若者たちの愛と青春を描き出したキム・テリ、ナム・ジュヒョク共演のドラマ。OST第一弾に抜擢されたのは、次世代グローバルグループ、NCTでメインボーカルを務めるTAEILだ。ダンサブルでクールな楽曲が多いNCTとは打って変わり、今週のSpotifyウィークリーバイラルチャートで首位を獲得した「Starlight」は、TAEILの伸びやかで甘い歌声に酔いしれる、爽やかなナンバーに仕上がっている。ドラマのテーマのひとつでもある甘酸っぱい青春模様が凝縮されたような本楽曲だが、トラックに目を向けると、90’sテイストなシンセサイザーの音色が散りばめられており、ドラマの舞台となる1990年代を彷彿とさせる心憎い演出が施されている。90年代のJ-POPにも通じる人懐っこくキャッチーなメロディは、爽快な王道ポップソングと捉えることもできそうだ。そして、まっすぐで素直な気持ちが綴られた歌詞の屈託のなさも清々しく、思いを寄せる相手を「Starlight=星明かり」や「Sunshine=太陽の光」になぞらえ、自分を照らし導く輝いた存在として表現する歌詞は、大胆でストレートなアプローチではあるものの、ドラマや楽曲全体のテーマと符号し、強いコンセプト性を生み出している。

[MV] 태일 (TAEIL) - Starlight / Official Music Video

 日本でも音楽やファッションなどで90年代の文化がリバイバルするなか、「Starlight」や『二十五、二十一』は、その世界観を懐かしむ世代、むしろ新鮮に感じる世代、どちらの世代であっても楽しむことのできるコンテンツではないだろうか。「Starlight」を聴いて興味を持ったなら、ドラマ『二十五、二十一』もチェックして、OST楽曲とドラマのマリアージュを楽しんでほしい。

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