miwaが伝える、自分の内側から輝く大切さ 今だからこそ届けたいアルバム『Sparkle』を語る

miwa、自分の内側から輝く大切さ

変化してもいいけど、自分とはちゃんと向き合っていたい

ーーもう1曲、「君の声が」についても聞かせてください。エレキギターと歌を軸にしたラブソングですが、素晴らしい楽曲だと思います。

miwa:ありがとうございます。じつはアルバムのなかでいちばん古い曲なんですよ。デモ音源としてずっと残っていて、「いつか形にしたいな」って頭の片隅にあった曲なんですけど、アルバムの制作に入ったときに「(アルバムの)最後の曲にいいかも」と思って。

ーーなるほど。作り始めたときはどんな曲にしようと思っていたんですか?

miwa:エレキギターを弾きながら歌えるラブソングをやってみたいねって、NAOKI-Tさんと話したのが最初ですね。「だったらロマンティックな曲が合うかも」というところから、出会いの奇跡だったり、「何度も出会い直す」みたいなテーマにつながって。その頃よく聴いていたエド・シーランの影響もあるかも。

ーーちょうど3rdアルバム『+(ディバイド)』が大ヒットしていた時期ですかね。

miwa:ハマってましたね! 武道館公演(2018年)も行ったし、その翌年の東京ドームとジョン・メイヤーのライブにエドが飛び入りしたのも観ていて。ここ2年は海外アーティストのライブもほとんどないし、それもめちゃくちゃ寂しいですね……。

ーー本当ですよね。〈君の声が/私の想いが/時を越えて/出会えた奇跡なら〉という一節は、人と人の距離ができてしまったこの2年間の状況、そのなかで多くの人が感じたであろう気持ちとも重なります。

miwa:そうなんですよね。私としては「エレキギターでロマンティックなラブソングを歌う」というところにフォーカスしていたんですが、リスナーのみなさんはそういう目線でも聴けるだろうなって。

ーー状況によって聴き方や捉え方が変化するのは、「君の声が」という楽曲に普遍性があるからだと思います。そのことは意識してますか?

miwa:私はそこまで意識していなくて、そのときに感じていることを形にしていて。もしかしたらアレンジャーのみなさんは「いつの時代でも聴けるように」と考えてくれているのかもしれないけど、私は基本的にそのときやりたいことをやるようにしています。

ーーアルバムの初回盤Aに付いているBlu-rayには昨年12月にビルボードライブ東京で行われた『miwa Billboard Live Tour 2021 “miwa CLASSIC”』の映像を収録。初のビルボードでのライブ、手ごたえはどうでしたか?

miwa:ずっとビルボードでライブをやるのが夢だったんですよ。ゆっくり座って、食事やお酒を楽しみながら音楽を聴いてもらえたらなって。お客さんのなかには「中学のときから好きだった曲をお酒を飲みながら聴けるなんて、大人になったな」という感想をくれた方もいましたて。デビューから10数年経って、一緒に年を重ねてるんだなって実感できたライブでしたね。バイオリン、チェロなどを取り入れたアレンジも素敵でした。

ーー「Faith」「ヒカリへ」などのヒット曲も、また違ったテイストで味わえるというわけですね。

miwa:そうですね。「ヒカリへ」などは今の時代にもフィットしているというか。ファンのみなさんと会えなかったときも、曲を聴いてくれて、私のことを考えてくれてたんだなって。私も「みんな、どうしてるのかな?」って考えていたし、「ヒカリへ」を歌っていたときはいろんな思いが溢れてきました。何回も歌ってきた曲だけど、今はまた違う思いが込められている感覚がありますね。

ーーデビュー当初はスタンディングの会場でガッツリ盛り上がるライブもやっていて。音楽性やサウンドと同じように、キャリアを重ねるにつれてライブのスタイルも広がってるんでしょうね。そして2月から3月にかけてニューアルバムを引っ提げた東名阪ツアー『miwa concert tour 2022 "Sparkle"』を開催します。

miwa:アルバムの曲をしっかりお届けしたいと思っています。バンドでのライブは久しぶりなので、私も楽しみです。状況にもよりますけど、今年は夏フェスにも出たいですね。

ーー「そのときのベストを尽くす」というmiwaさんのスタンスはずっと変わらないですよね。この先の制作に関しては、どんなビジョンを持ってますか?

miwa:最近、メッセージソングを求められることが多くなっている気がしていて。タイアップ曲にしても“自分らしさ”や“女性としての生き方”といったテーマをいただくことが増えているんですよね。私自身もしっかり視点を持って、何かを伝えられる存在でいたいなと思ってます。もちろん変化してもいいんだけど、自分とはちゃんと向き合っていたいなって。

ーーいつも前向きでありたいという意識もあるんですか?

miwa:なんて言えばいいのかな……。ただポジティブというわけではなくて、ネガティブな気持ちにも向き合ってきたし、それに対抗して、跳ねのけながら自分の答えを導いているんだと思います。曲のなかでも、立ち止まったり悩んでいるシーンから、前に進み始める、乗り越えていく姿を描きたくて。それは変わらないかもしれないですね。

■リリース情報
6thアルバム『Sparkle』
発売日:2022年2月23日(水)
▼CD予約はこちら
https://miwa.lnk.to/sparkle

▼「Sparkle」先行配信中
https://miwa.lnk.to/Sparkle_st

【初回生産限定盤A (CD+Blu-ray+豪華ブックレット)】 ¥6,100(税込)SRCL-12054-12055
【初回生産限定盤B (CD+Blu-ray)】 ¥5,500(税込) SRCL-12056-12057
【初回仕様限定盤(CD)】 ¥3,300(税込) SRCL-12058

<CD>(全形態共通)
1. Sparkle
2. CLEAR
3. リブート
4. UUU
5. DAITAN!
6. ティーンエイジドリーム
7. Holiday
8. Aye
9. アイヲトウ
10. Storyteller
11. 神無-KANNA-
12. 君の声が
13. Who I Am (Album Version)

<初回生産限定盤A / Blu-ray>
miwa Billboard Live Tour 2021 “miwa CLASSIC” – LIVE at Billboard Live TOKYO
1.Delight
2.friend ~君が笑えば~
3.アイヲトウ
4.みんなでお楽しみメドレー (春になったら / ミラクル / シャイニー / 君に出会えたから)
5.月食 ~winter moon~
6.片想い
7.オトシモノ
8.Faith
9.ヒカリへ
10.神無-KANNA-

<初回生産限定盤B / Blu-ray>
miwa clips vol.3
1. Princess
2. 結 -ゆい-
3. シャイニー
4. アップデート
5. タイトル
6. RUN FUN RUN
7. リブート
8. Storyteller
9. ティーンエイジドリーム
10. DAITAN!
11. 神無-KANNA-
12. アイヲトウ
13. Sparkle
14. Sparkle (Music Video Making)

Official Site:https://www.miwa-web.com/
miwaオフィシャルファンクラブ『yaneura-no-neko』: https://tristone.co.jp/yaneura-no-neko/
Twitter:https://twitter.com/miwastaff
Instagram:https://www.instagram.com/miwa_official_38/
miwa YouTube Channel:https://www.youtube.com/channel/UC9cz0t8P3VkTHY7xjbS8zHA

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