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miwa『凪のお暇』主題歌で表現した“人生のリブート” ドラマを彩る歌詞の説得力を紐解く

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  miwaが、リブート(再起動)している。2018年、ベストアルバム『miwa THE BEST』をリリースしたタイミングで、トレードマークだったロングヘアをバッサリと切ってイメージを一新。そして、話題のドラマ『凪のお暇』(TBS系)の主題歌を書き下ろした。その名も「リブート」。そして、強い眼差しで歌い、叫ぶのだ。〈全部捨てちゃえ〉と。

miwa 『リブート』Music Video

  『凪のお暇』の主人公・凪は28歳のOL。仕事はきっちりとこなし、周囲に気を使うとてもいい子だ。その空気を読み具合は、ときに生きづらさを感じるほど。そんな凪が他者からの評価ばかりを気にしていた生き方を捨て、自分なりの幸せを見つけようともがく物語。サラサラのロングヘアをやめ、女子力の高い家具も洋服もすべて捨て、必死に自分を見つめ直そうとする姿は、放送回を重ねるごとに多くの共感を呼んでいる。

 年齢を重ね、経験を積んだからこそ、見えてくるものがある。空っぽになった部屋に入れるのは、今の自分にとって本当のお気に入りだけでいい。これまでの自分が苦労して手に入れたものはかけがえのないもの。だが、必死に抱え込んで苦しくなっているのなら、手放してみてもいいのではないか。むしろそうすることで、譲れないものが見えてくるときもある。『凪のお暇』は、そんな気づきを教えてくれるドラマだ。

 miwaは、主題歌を担当するにあたり「凪が仕事や恋愛、住まいまで変えて、すべて捨てて心機一転する様に、同世代の女性としてパワーをもらいました」とコメント。そして「10代の時のような扇情的な衝動ではなく、大人の女性が放つ、長い人生を踏まえた上での理性的で、前向きな叫びを意識して楽曲制作をしました」と語っているように、「リブート」は、いつだって手放せる柔軟さや、自分を締め付ける慣習を蹴飛ばす勇気が、時には必要なのではないかと私たちに問いかける。その説得力の強さは、彼女自身がリブートしているからにほかならない。

 きっと多くの人がmiwaを思い浮かべるとき「かわいらしい女の子」という印象を語るのではないだろうか。透き通るような美声。149センチメートルという小柄なシルエット。クリクリとしたつぶらな瞳。そして、艷やかに揺れる黒髪のロングヘア……一つひとつのパーツに注目すればするほど、miwaを構成する要素が「ピュア」で「可憐」な印象を放っていた。誰からも愛される、親しみやすいビジュアルは彼女の大きな魅力であることは確か。

 だが、その華奢な印象からは想像もつかないほど、ギターを力強くかき鳴らす姿も多くの人を魅了してきた部分だ。2011年からスタートしたライブ『acoguissimo』シリーズでは、ソロの弾き語りスタイルで47都道府県のライブハウス巡りを完遂。2015年には女性アーティストとして初のアコースティックギター弾き語りで、日本武道館2DAYを成功させた。ロック調の激しい楽曲は、アコギからエレキギターに持ち替え、巧みに操る。

 「don’t cry anymore」のように泣くのをこらえて一歩を踏み出す苦い日も、「Princess」のように運命の相手に思いを馳せてワクワクした日も、「片想い」で泣き崩れた日も。Miwaが紡ぎ出す作品は、全力でぶつかって生きる日々を歌うもの。彼女の内側からほとばしる「心の叫び」。それこそ、miwaの真骨頂だというファンも少なくない。

      

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