堂本剛、グループで活躍する後輩たちへの思い 菊池風磨、八乙女光にかけた言葉も

 これまで後輩と熱心に関わるイメージのなかった堂本剛。だが、彼の中に今思うところがあるようだ。

「グループという大切にしてる場所っていうのがみんなあって。グループだからこそできるものっていっぱいある。でも、たった1人になったときに何ができるんだろうとか、自分は何をするんだろう、例えば“1人で何かやっていいよ”って言われたときに、一生を捧げられるほどの熱量のあるものって何があるんだろうと考えるチャンスとかタイミングって後輩にあるのかなって、ちょっと思ったんですよね」

 後輩たちがみんな真面目にグループ活動に取り組んでいることは十分伝わっているとした上で、それぞれが1人で何かしたいというタイミングで、会社も後押しできる未来を作ってあげられたらと考えているようだ。

 堂本剛は、ジャニーズの中でも自作曲でソロシングルをリリースするなど、異例のキャリアを築いてきたことで知られる。それまでのジャニーズアイドルには見られなかった音楽性やファッションを披露してきたことでも注目を集めてきた。その動きは、KinKi Kidsというユニットとはまた異なる形で、ライフワークを手にするきっかけにもなったように思う。

 グループの一員として歩みながらも、一人ひとりが自分らしさを持って進む道もきっと見つけることができる。自らその道を切り拓いてきた先駆者である堂本剛だからこそ、後輩たちに寄り添うアドバイスができるのだろう。菊池に「ベタで収まるな」と発破をかけ、八乙女に2時間かけてじっくりと向き合ったのも、熱く理想を求めながらも現実を冷静に悟る堂本剛らしいところだ。

 この数年、大きく世代交代をしたように感じられるジャニーズファミリー。それは見方を変えれば、新しいジャニーズアイドル像を築くチャンスといえるかもしれない。堂本剛のアドバイスによって、前例や思い込みにとらわれることなく、健やかにのびのびと活動する新たなスターが育っていくのではないかと楽しみになった。

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