新譜連載「本日、フラゲ日!」
SEKAI NO OWARI、MONDO GROSSO、OCTPATH、BiSH、YUNHO from 東方神起……2月9日リリースの新譜5作をレビュー
BiSH『ぴょ』
昨年12月24日に2023年をもって解散することを発表し、今年1月から12カ月連続リリース企画をスタートさせたBiSH。第1弾シングルの表題曲「FiNAL SHiTS」はストリングスを交えた壮大なロックサウンドのなかで、彼女たちのこれまでの軌跡と“いつか終わりは来る。だから後悔しないように生きる”という決意を綴ったエモーショナルな楽曲だったが、第2弾となる「ぴょ」はメタリックかつハードコアな爆音が鳴り響き、尖ったリリックとデスボイス系の歌声をぶちまけるアッパーチューンに仕上がった。いきなりポップに展開するサビの気持ち良さ、どこまでも自由に暴れまくるメンバーのパフォーマンスなど、BiSHのオリジナリティがこれまでもかと伝わってくる楽曲だ。(森)
YUNHO from 東方神起『君は先へ行く』
東方神起のユンホがミニアルバムをリリース。本作は、彼の日本デビュー16周年にして初となる日本オリジナルのソロアルバム。離れていった恋人を思う悲痛な胸の内をシティポップ風のサウンドアプローチに乗せ、切々と歌いあげる表題曲「君は先へ行く」をはじめ、遊び心あふれる音作りで一気にユンホワールドへと誘われるような「Refill」、アグレッシブなダンスチューン「Shake it like THIS」や王道バラードで聴かせる「Easy to know」など、バラエティに富んだ楽曲を収録。全編を通し、あふれるような大人の色気と豊かな表現力に加え、長年K-POP界を牽引してきたアーティストらしい貫禄が感じられる。ユニットでの活動時とはまた違った、ソロならではの魅力を堪能できる。(渡部)