新たなスター誕生に期待のオーディション、2022年のポイントは? 『iCON Z』『Nizi Project』『WACK合同』などに注目
『WACK合同オーディション2022』
『Nizi Project』と対照的なのが、BiS、BiSH、EMPiRE、豆柴の大群、GANG PARADEなどが所属するWACKの合同オーディション。本オーディションは、毎年春に合宿形式で開催されており、その模様はニコニコ生放送で24時間生中継される。WACKといえばBiSの“全裸MV”を始めとする突飛なプロモーションで有名だが、WACKのスタンスが最もわかりやすく表れているのが、この合宿オーディションだと言っても過言ではないだろう。
というのも、ダンスや歌などの審査に加え、食事にデスソースを入れる、米袋を持たせてマラソンさせる、敗者復活をかけてスクワットで対決させるなど、到底パフォーマンスグループのオーディションとは思えないミッションを参加者に課す。代表の渡辺淳之介はこれらの課題を通して、飽和状態とも言えるアイドルシーンで人を惹き付ける力があるか、厳しい芸能界をサバイブしていく力があるかなどを見極めているようだ。参加者は“ステージに立ちたい”、“自分を変えたい”といった気持ちから、まるで体育会系企業の新入社員研修のようなこの合宿オーディションに必死に食らいついていく。そんな彼女たちの姿に、視聴者は他では味わえない面白さや感動を覚え、WACKという一つの大きなコンテンツにハマるのだろう。
今回は、事務所を牽引するBiSHが2023年で解散を発表し、コロナ禍もまだおさまらないという逆風が吹く中の開催となる。一体どんなことを仕掛けてくるのか。楽しみにしているファンも多いはずだ。
各々の価値観とコンセプトで、視聴者に夢や感動を与えるサバイバルオーディション番組。今年も多くのファンを生むことだろう。